イギリスの金融大手HSBC、経営陣刷新 新体制で地政学的リスク分散
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年12月09日に、イギリスの金融大手HSBCホールディングスは2024年12月05日に、2025年01月の組織改編に合わせた新人事を発表した。
2024年09月に就任したHSBC最高経営責任者(CEO)ジョルジュ・エレデリー(Georges Elhedery)は組織体制や経営陣の刷新を進めており、この一環となる。
2025年01月からの新体制では、中国と欧米諸国の対立が深まっていることを踏まえ、リスク分散のために銀行業務を東西に分割する。イギリスと香港の両事業を部門として独立させるほか、「IWPB(International Wealth and Premier Banking/国際富裕層・プレミアバンキング部門)」と「CIB(Corporate and Institutional Banking/法人・機関銀行部門)」を新設。IWPBはイギリスと香港以外のプレミアバンキング、プライベートバンキング、資産運用、保険の各事業で構成され、CIBには両地域以外の商業銀行業務や投資銀行業務が含まれる。
これに伴い、グローバル・プライベート・バンキング&ウェルス(Global Private Banking & Wealth)部門の最高経営責任者(CEO)を務めるアナベル・スプリング(Annabel Spring)が退任する。後任にはガブリエル・カステロ(Gabriel Castello)が選ばれている。
香港事業で要職を歴任したマシュー・ギンズバーグ(Matthew Ginsburg)は、2025年03月に離職することが決まった。
新設されるIWPBのトップにはバリー・オブライエン(Barry O’Byrne)が指名されたほか、CIBは米国事業のトップを務めてきたマイケル・ロバート(Michael Roberts)が率いることになる。
https://europe.nna.jp/news/show/2737233
https://www.hsbc.com/news-and-views/news/media-releases/2024/hsbc-announces-completion-of-next-stage-of-global-reorganisation
https://www.hsbc.com/news-and-views/news/media-releases/2024/hsbc-announces-completion-of-next-stage-of-global-reorganisation-addendum