世界銀行のCATボンド(大災害債券)、香港取引所に上場。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2023年03月30日に、世界銀行(World Bank)が発行する US$3億5,000万(約458億円)規模のCATボンド( CAT Bonds/大災害債券/Catastrophe Bonds)が2023年03月28日に、香港取引所(HKEX)に初めて上場したと報告した。

CATボンドは保険リスクを証券化した「ILS(Insurance Linked Securities/保険リンク証券)」の一つで、債券発行者が自然災害の発生リスクの一部を投資家に移転する仕組み。

災害が起こった場合、投資家は元本の一部または全てを失う。今回発行されたものは、向こう3年間のチリにおける地震が対象となる。

かなり、リスキーな債権である。

香港政府と香港保険業の監督機関であるIA(保監局/Insurance Industry Regulatory Authority/保険業監管局)は、世界銀行のCATボンド発行を歓迎する声明を発表した。香港でのILSの発行は4件目で、上場は初めてとなる。

香港の陳茂波財務長官(Financial Secretary Paul Chan Mo-po/ポール・チャン・モーポー)は、国際金融センターとしての香港の地位と香港保険業界の力強い発展を証明するものだとコメントした。

https://www.nna.jp/news/2500769
https://www.worldbank.org/en/news/press-release/2023/03/28/world-bank-and-hong-kong-partner-on-a-350-million-cat-bond-for-chile
https://www.artemis.bm/news/hong-kong-exchange-lists-first-catastrophe-bond-with-world-bank-chile-notes/