
「TOURISM」2010年代の観光ブームを牽引したのはアジア諸国
世界最大の統計調査データプラットフォームでドイツからインフォグラフィクスで紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータ・ジャーナリスト(data Journalist)のフローリアン・ツァント(Florian Zandt)の報告として2024年08月07日に、アンナ・フレック(Anna Fleck)、カタリーナ・ブッフホルツ(Katharina Buchholz)、トーマス・ヒントン(Thomas Hinton)の報告と共に、2019年、国連観光局(UN Tourism)が分析した約200の国と地域のうち38カ国で1000万人を超える観光客が訪れ、世界で人気の観光地となった場所はほんのわずかであることがわかった。この38カ国のうち9カ国は2010年に比べて例外的な成長を示し、観光客数が少なくとも2倍になった。特にアジアは過去10年間で観光客のホットスポットとなった。

国連観光局のデータとStatistaの計算に基づくStatistaのグラフが示すように、2010年から2019年の間に観光客数の増加率が最も高かった10地域のうち7つはアジア大陸に位置している。

その主なものは日本(2010年と比較して270パーセント増加)、ベトナム(261パーセント)、インド(210パーセント)である。ポルトガルやギリシャなどの人気のヨーロッパの観光地もリストに載っているが、ラテンアメリカ諸国で観光客数が大幅に増加したのはメキシコだけで93パーセントである。

2022年の数字を2010年の数字と比較すると、多くの国が2020年と2021年のコロナ禍による不況からまだ完全に回復していないことがわかる。例えば台湾は、2022年と2010年を比較すると訪問者数が84%減少した。これは、一部の人々からは主権国家とみなされ、他の人々からは中国の省とみなされているこの島国と中国との間の緊張の高まりにも関係している可能性がある。

韓国(64%)と日本(56%)も、2010年と比較して観光客数が減少した。絶対数では、2019年に視覚化された10か国のうち、タイが2,400万人の観光客数で1位となり、日本が2,300万人、メキシコが2,200万人で続いた。

観光は多くの国にとって重要な収入源となり得るが、世界旅行ツーリズム協議会(World Travel & Tourism Council)は2023年に世界のGDP全体の9%を占めると推定しているが、多くの人気の休暇先はオーバーツーリズム(overtourism)の危機に直面している。大量の観光客の到着は、影響を受ける地域や都市の生態系、インフラ、住宅に圧力をかける可能性がある。ヨーロッパでは、アムステルダム(Amsterdam)やベニス(Venice)などの都市が最近、前者の歓楽街での大麻使用を禁止し、後者への日帰り旅行者に料金を課すなど、観光客の無制限な流入を抑制する措置を講じた。例えば、タイのピピレー島(islands of Ko Phi Phi Leh)やタオ島(Ko Tao)、インドネシアのバリ島(Indonesia's Bali)などの特定の地域も、両国のGDPに対する観光の貢献が2019年にそれぞれ18%と5%であったにもかかわらず、外国人観光客の流入増加に苦しんでいる。


https://www.statista.com/chart/32796/countries-regions-with-biggest-changes-in-tourist-arrivals-compared-to-2010/
https://www.unwto.org/tourism-statistics/key-tourism-statistics
https://www.statista.com/topics/962/global-tourism/
https://www.statista.com/topics/4875/travel-and-tourism-industry-in-japan/
https://wttc.org/research/economic-impact
https://www.bbc.com/news/world-europe-64591394
https://www.euronews.com/travel/2024/04/25/venice-entry-fee-here-are-all-the-dates-when-youll-have-to-pay-to-visit-in-2024
https://www.statista.com/chart/32747/share-of-respondents-in-selected-countries-who-want-to-experience-something-unique-during-their-travels/
https://www.statista.com/chart/32726/sustainability-score-fort-he-olympics/
https://www.statista.com/chart/32715/fuel-usage-and-fuel-spend-by-the-global-airline-industry/
https://www.statista.com/chart/32712/share-of-us-respondents-who-took-the-following-trips-in-the-past-12-months/
https://www.statista.com/chart/32657/average-number-of-trips-by-generation/
https://www.statista.com/chart/32654/factors-that-are-important-for-travelers-when-choosing-a-destination/