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ミームコインの熱狂でイーサリアムネットワークの手数料が約2年ぶりの高水準
CoinDeskJapanのクリスチャン・サンドール(Krisztian Sandor)は2024年03月09日に、IntoTheBlockは2024年03月08日の市場レポートで、ミームコインの投機的熱狂がブロックチェーン活動を加速させたため、今週イーサリアムネットワーク(Ethereum network)の収益が約2年ぶりの高水準に急増したと指摘したと報告した。
ネットワーク収益が2022年5月以来で最高である。
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IntoTheBlockのデータによると、今週イーサリアムのメインネットのネットワーク料金からの収益はUS$1億9300万(約289億5000万円、1ドル150円換算)に達し、2022年50月以来の最高額となった。
先週からは78%増加している。
IntoTheBlockのアナリストらによると、オンチェーン活動は主にミームコインを使った投機の増加に牽引されたという。ペペコイン(PEPE)、柴犬コイン(SHIB)、フロキ(FLOKI)などのイーサリアムベースのミームコインの価格は過去1週間で2倍以上に上昇した。
一方、DefiLlamaのデータによると、イーサリアムネットワーク上に構築された分散型取引所(DEX)の取引高は今週40%増加してUS$200億ドル(約3兆円)となった。
PoS移行でデフレに
トークンをバーン(burning/燃焼)する仕組みがあるおかげで、この熱狂によってネイティブトークンであるETH(Ethereum/イーサリアム)を保有する投資家に利益がもたらされている。イーサリアムブロックチェーンがPoS(Proof of Staking/プルーフ・オブ・ステーキング)に移行したことで、ユーザーが支払ったトランザクション(取引)手数料の一部が破棄され、トークンの供給量が減少する仕組みに変わった。
Ultrasound.moneyのデータによると、過去1週間でイーサリアムの供給量は約3万3400ETH(現在価格で約US$1億3000万相当)減少し、年率1.45%でデフレの状態にある。
一方で、活動の活発化によってイーサリアムブロックチェーンはユーザーにとって非常に費用のかかるものになっている。
イーサリアムブロックチェーンの平均トランザクションコスト(ガス代)は今週US$28まで上昇し、多くのユーザーにとって「利用できない」ものになったとIntoTheBlockは指摘した。
レイヤー2の手数料も高騰
イーサリアムネットワークのスケーリングを目的としたレイヤー2の手数料も高騰。アービトラム(Arbitrum)でのトランザクションコストはUS$1にもなり、2022年以来で最高となったとレポートは指摘している。ただし、この問題は来週予定されているデンクン(Dencun)のアップグレードで簡単に修正され、レイヤー2のトランザクションコストが1ドル未満まで削減されることが期待されている。
イーサリアムは8日、2021年末以来初めて一時US$4000(約60万円)を突破したが、その後ビットコイン(BTC)とともに4%以上下落した。イーサリアムは今週15%上昇しており、取引高上位の暗号資産のパフォーマンスを示すCoinDesk 20(CD20)の上昇に合わせて本記事執筆時点では約US$3900で推移している。
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https://www.coindesk.com/markets/2024/03/08/meme-coin-frenzy-drives-ethereum-network-fees-to-nearly-2-year-high-intotheblock/
https://app.intotheblock.com