中国も、「デルタ株」拡大で、大都市のコロナ警戒体制強化!
アジア経済ニュースNNA ASIAは2021年08月02日に、インド由来の新型コロナウイルスの変異株(B.1.617系統の変異株)「デルタ(Delta/Δέλτα/B.1.617.2)株」が2021年07月下旬から全国的に拡大していることを受け、広東省広州市や上海市などの大都市が防疫体制を一層強化していると報告した。
この他にも「カッパ(Kappa/Κάππα/B.1.617.1)」株、「イプシロン(Epsilon/Εψιλον/B.1.427/B.1.429)」株も既に確認されている。
まだまだ続くことだろう。
名前が混乱しているのは、WHO(World Health Organization/世界保健機関)が、最初に検出された国や地域が呼称の一部として用いられることによる偏見の懸念から、2021年05月31日にギリシャ文字を使用した新たな呼称を提唱したことで起こった。
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感染拡大の中心地である江蘇省南京市(江蘇省南京市)や湖南省張家界市(湖南省张家界市)以外にも防疫規制強化の波が広がった。
自主的に従業員の移動を制限する企業も現れており、経済活動に大きな制約が加わっている。
広州市衛生健康委員会(广州市卫生健康委员会/Guangzhou Municipal Health Commission)は2021年07月31日に、防疫規制の強化を発表。
市民に対して不必要な省外への移動を控えることを要請したほか、直近で市外での滞在歴がある人には自主的にPCR検査を受けることを求めた。
解放日報(解放日报)などによると、上海市トップの李強・共産党委員会書記(共产党委员会书记李强)も2021年07月30日に、防疫体制を強化する方針を表明。具体的な措置には触れなかったが、既に実施している措置をさらに厳格化する可能性がある。
上海市は現在、高リスク地域からの訪問者に対して14日間の集中隔離、中リスク地域から訪れた人は14日間の社区での健康観察とする措置などを打ち出している。
感染の中心地である南京市と張家界市はともに、観光地の閉鎖に踏み切った。
張家界市は市内全ての観光地を閉鎖。
南京市は既に博物館や美術館など屋内観光地を閉鎖していたが、2021年07月31日からは屋外観光地も閉鎖した。
南京市は映画館やネットカフェ、カラオケなどの娯楽施設の営業も停止した。
空港の規制も強まっている。中国民用航空局(中国民用航空局/民航局)は2021年07月31日に、国際空港の従業員に対する防疫規制を強化すると発表した。勤務期間は特定の宿泊所に宿泊するほか、空港への移動は専用車両を使うことなどを義務付けた。南京での流行が空港従業員の感染に端を発していることを踏まえた措置とみられる。
中国で起こっている今回の感染拡大は、2021年07月20日から起きた南京禄口国際空港(南京空港)の清掃員の集団感染がきっかけとなった。
その後は国内有数の景勝地である湖南省張家界市が新たな感染拡大の中心地となり、人の往来が活発な空港と観光地が中心地となったことで、感染は国内各地に急拡大した。
中国疾病予防コントロールセンター(中国疾控中心/China CDC/China Centre for Disease Control and Prevention)の馮子健研究員は、張家界市の最初の感染者は南京空港関連の感染だったとの認識を示した。
北京市は1日、感染者が出た地域から北京への人の流入を制限すると発表。感染地域から北京に向かう航空便や鉄道、バスの運航・運行を暫定的に止めることを決めた。交通機関での検査も厳格化する。
今回は、前回の秘密主義による弊害からか、多くを明らかにしているようだ。
しかし、それでも多くの秘密がある。
詳細は、ほとんど明らかでは無いし、外国人記者は、多く規制され、入れない。