ドイツ、LNGターミナル5基目確保。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年09月05日に、ドイツ政府は2022年09月01日に、5基目のLNG(Liquefied Natural Gas/液化天然ガス)用のFSRU(Floating Storage And Regasification Unit/浮体式貯蔵再ガス化設備)を確保したと発表した。
ロシア産ガスへの依存脱却に向けた動きとして、ドイツ政府は既にFSRU4基を設置する計画をまとめているが、2023/24年度の冬までに北西部ウィルヘルムスハーフェン(Wilhelmshafen)に5基目を追加し、LNGの輸入をさらに拡大する。
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国内5カ所目のターミナルは、ベルギーのグリーン水素会社TES(Tree Energy Solutions/トリー・エナジー・ソリューションズ)がドイツのエネルギー大手エーオン(E.ON)およびフランスの公益事業大手エンジー(ENGIE)と共同で運営する。
ウィルヘルムスハーフェンでは年内に1基目のターミナルが稼働する予定で、2023年以降はFSRU2基が利用可能になる。それ以外では、北部ブルンスビュッテル(Brunsbüttel)のターミナルは年内、北部ルブミン(Lubumin)とハンブルク近郊シュターデ(Stade)のターミナルは2023年末までに、それぞれ稼働する見通し。
なお、これとは別に、民間企業のコンソーシアムがルブミンにターミナルの建設を予定している。同ターミナルは年内の完成を見込む。
EU(European Union/欧州連合)政策専門サイトのユーラクティブ(Euractiv)によれば、政府が確保したFSRUの年間処理能力はいずれも約50億立方メートルで、一部は最大で年間80億立方メートルの再ガス化が可能とみられる。なお、ロシアからのガス輸入量は昨年までは年間500億立方メートル前後で推移していた。
まだ不足している。
これはつまり、ドイツがロシアに依存しすぎていたということである。