見出し画像

ドイツとフランス、エネルギー対策で協力。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年04月04日に、ドイツのベルト・ハーベック副首相兼経済・気候保護相(Deutscher Vizekanzler und Minister für Wirtschaft und Klimaschutz, Dr. Robert Habeck)とフランスのブリュノ・ル・メール経済・財務・復興大臣(Bruno Le Maire, French Minister of Economy, Finance and Reconstruction)は2022年03月31日に、ベルリンで会談を行い、ロシアのウクライナ侵攻を受けたエネルギー価格高騰に対処するため、より緊密に協力することで合意したと報告した。

また、ロシアに新たな制裁を科す可能性も示唆している。



https://time-az.com/admin/edit/76586

ルメール経済・財務・復興大臣は会談後の記者会見で「経済的対応で極めて緊密に協力する」ことで合意したとコメント。またハーベック副首相兼経済・気候保護相は、エネルギー価格高騰が企業に及ぼす打撃の緩和策を検討中と話した。

EU(European Union/欧州連合)政策専門サイトのユーラクティブ(EURACTIV)によると、両国のエネルギー危機対策はこれまで消費者保護に重点が置かれていたが、今後は企業支援に目を向けるとみられる。

ハーベック副首相兼経済・気候保護相は、短期的にはフランスと協力してエネルギー集約型産業への支援策を検討する一方、最終的にはEUレベルで水素供給の基幹ネットワークを構築することを目指すとしている。

両国は経済・エネルギー政策での協力に向けそれぞれタスクフォースを設置し、これを通じて日常的に連絡を取り合うとともに、両相間でも週に1度、会合を持つという。

一方、ハーベック副首相兼経済・気候保護相は対ロシア経済制裁について「これまでの制裁で終わりにするべきではない」とし、フランスと共に新たな制裁を検討中と話した。ただ、具体的な内容には言及していない。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(Russian President Vladimir Putin)がロシア産ガスの支払いをルーブル建てにするよう求めていることについては、両相ともこれを契約違反で容認できないと指摘した。ハーベック副首相兼経済・気候保護相は「プーチン大統領の脅迫に屈しない姿勢をとることが重要」と話した。ルメール経済・財務・復興大臣は、両国ともロシアの要求を拒否し、ロシア産ガスの供給停止に備えるとしている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?