ドイツとデンマーク、バルト海の風力発電で3ギガワット超の協力。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年06月05日に、ドイツの連邦経済・気候保護省(Das Bundesministerium für Wirtschaft und Klimaschutz)が2023年06月01日にドイツとデンマークは、バルト海での洋上風力発電プロジェクトで協力することで合意したと報告した。
デンマークのボルンホルム(Bornholm)島沖に設備容量3ギガワット超の発電設備を建設する計画で、2030年代初めの稼働開始を目指す。
新設される洋上風力発電所のうち容量2GW(ギガワット)相当はドイツ向け、1.2GW相当はデンマーク向けとなる。
同時に海底送電網を新設する予定で、ドイツ側は送電大手50ヘルツ(50Hertz)、デンマーク側は国営の送電事業者エナジーネット(Energinet)がそれぞれ担当する。両社は敷設コストは折半することで合意している。
ドイツのハーベック副首相兼経済・気候保護相(Bundeswirtschaftsminister Robert Habeck/Grüne)は、「今回のプロジェクトにより、将来的なグリーンエネルギーの輸入に向けた基盤を創出することができる」と説明。より低価格かつ安全に電力を供給するだけでなく、化石燃料からの脱却を後押しできると述べた。
ドイツとデンマークはすでに、北海の洋上風力発電向け送電系統の相互接続に乗り出している。また、両国を含む欧州9カ国は2023年04月、北海での洋上風力発電の大幅な拡大に向けて協力することで合意した。設置容量を30年までに現在の5倍近い約120ギガワットに引き上げる目標を掲げており、さまざまなプロジェクトを進める計画だと伝えている。
ただし、計画通りにいけばである。
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https://europe.nna.jp/news/show/2526341
https://www.handelsblatt.com/politik/international/offshore-windkraft-deutschland-und-daenemark-teilen-sich-leitungen/29181698.html