ウクライナ紛争で、小麦値上り!オートミールやパンも値上がり?
アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年03月01日に、タイのTFMA(Thai Feed Mill Association/สมาคมวิชาชีพการบริหารทรัพยากรอาคาร/タイ飼料市場協会)のポンシン(Pornsil Patchrintanakul)会長は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で小麦など飼料原料の輸入価格がさらに上昇するとの懸念を示した。
鶏肉、卵、豚肉などの値上がりにつながるとして政府に対応を要請していると、は2022年02月25日付タイの経済新聞「クルンテープ・トゥラキット(กรุงเทพธุรกิจ/Krungthep Thurakit)」が報じたと報告した。
https://time-az.com/main/detail/76356
小麦の輸入価格は2021年の1kg8~9バーツ(約28~32円)から12バーツに上昇しているが、ウクライナ紛争が長引けば今後さらに上昇する見通し。また、022年04~05月にウクライナから納品される事前発注分については輸出業者から輸出できなくなるかもしれないとの連絡が入っているという。
この場合、タイはインドなど輸入先の代替地を確保しなくてはならず、輸入コストがさらに上昇する。
小麦の値上がりに伴いタイが自国で生産している飼料用トウモロコシの価格も1kg11.1バーツまで上昇しており、今後15バーツを突破する可能性もあるという。
ポンシン会長は、今年の飼料生産量が例年の2,200万トンから1,700万~1,800万トンに減少する可能性があるとして政府に何らかの対応を要請した。
タイでは、小麦を輸入する際に小麦輸入量の3倍に当たる飼料用トウモロコシを国内で調達しなくてはならず、飼料メーカーはこの政策が飼料原料の値上がりに追い打ちをかけていると訴えている。
日本が大量輸入しているパン用の麦、オートミール(燕麦/エンバク・オーツ麦)やもほとんどが、ロシアや東欧諸国ウクライナやチェコ、ポーランドなどが多く、ウクライナ紛争が長引けば今後さらに影響を受け、上昇する可能性がある。
後は、神戸物産などの食品輸入業者の実力による。