カンボジアの自転車輸出、2022年01〜04月は衝撃の54%増。
カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」は2022年05月17日に、カンボジアは2022年の最初の4ヶ月間にUS$3億以上の自転車を国際市場に輸出し、前年比54%増となったことが、商務省の最新の数字で明らかになったと報告した。
データによると、2022年01月から04月までのカンボジアの自転車輸出額はUS$3億647万にのぼる。最大の買い手は米国でUS$1億2934万を占め、次いでドイツがUS$4799万となっている。
一方、カンボジアへの自転車輸入は、4ヶ月間の合計がUS$503万で、前年同期比14%減と、引き続き小さな市場であることがわかる。
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商務省の国務長官兼広報官であるセーン・テー(Commerce ministry secretary of state and spokesman Seang Thay)は、商務省の高官が最近ベトナム側と会談し、隣国が米国およびEUへの輸出用自転車生産の原材料を引き続き持続的に供給することを確認したと「プノンペン・ポスト」に語った。
セーン・テーによると、2020年8月1日に発効したEVFTA(EU-Vietnam Free Trade Agreement/EU-ベトナム自由貿易協定)により、ベトナムがカンボジアなどに原料を供給する際には、一定の条件を満たし、協定の条件を遵守することが義務付けられているという。
「カンボジアとベトナムは、互いの供給の持続可能性を確保するために、この合意条件を遵守しなければなりません。将来的に合意の原則に違反しないよう、この問題について明確な交渉が行われない場合、双方はヨーロッパの承認を得るために満たすべき他の条件を検討しようとするでしょう。」と述べた。
商務省報道官によると、カンボジアの自転車を生産するための原材料や半製品は、ベトナムから「合理的な量」で輸入されており、そうすることで協定で定められた条件から逸脱する恐れがあるため、大量に輸入することはできなかったという。
商務省は、今後、自転車の輸出が増加すれば、投資家がカンボジアに部品や半製品の工場を設立することに関心を持ち、輸入が一部減少することを期待していると述べた。
カンボジア王立アカデミー国際経済学部長ホン・バナック(Hong Vanak, director of International Economics at the Royal Academy of Cambodia)は、2019年以降の自転車輸出の増加は、カンボジア経済の持続可能性に大きく寄与していると述べている。
カンボジアとベトナム間の自転車生産用原材料の供給については、ASEAN協力の枠組みの中で、また長年の関係から、ベトナムがカンボジアへの供給を減らしたりやめたりすることはないだろうと述べている。
カンボジアとベトナムは、昔から手が器用で、勤勉家が多い。
しかし、カンボジアは隣国に完全に依存してはいけないと、彼は警告した。
「もし、問題が発生する可能性があるなら、地元の自転車メーカーと協力して、自転車の部品や必要な原材料を供給する工場を設立するか、中国や日本など他の市場にも目を向けて、いずれ問題が発生しないようにすることを検討すべきです」と、彼は言った。
カンボジアには5つの自転車工場があり、いずれもスバイリエン州(Svay Rieng province)にある。オンラインメディアのフレッシュニュースによると、これらはA and J カンボジア社(A and J (Cambodia) Co Ltd,)、スピードテック・インダストリアル社(Speedtech industrial Co Ltd)、スマートテックカンボジア社(Smart Tech (Cambodia) Co Ltd)、XDSバイシクル社(XDS Bicycle (Cambodia) Co Ltd,)、エバーガード・バイシクル社カンボジア社(Evergrand Bicycle (Cambodia) Co Ltd.)であるという。
自転車の主な輸出先は米国、ドイツ、ベルギー、イギリス、オランダで、カンボジアは主に日本、中国、ベトナム、タイ、米国から自転車を輸入している。
輸入は、海外の自転車デザインや最新機能の研究のためである。
また、カンボジアでは、自国内でゴムの木を育て、タイヤも作り始めている。
さらに将来は、自転車と同様に、EV(Electric Vehicle/電気自動車)の開発も視野に入れ、最初は部品を輸入して組み立て、徐々に全てを国内で生産することを計画している。
また、東南アジアのEVハブになることも計画している。
カンボジアの夢は、拡大し続けてる。
南東部のスバイリエン州バベット町(Bavet town of the southeastern province of Svay Rieng)のSEZ(special economic zones/経済特区)の緯度、経度。
11°03'33.1"N 106°06'53.6"E
または、
11.059206, 106.114897
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