デジタル人民元、香港での越境試験運用を拡大。市民はウォレット利用が可能。
CoinDesk JAPANは2024年05月22日に、仮想通貨を禁止している中国の中国人民銀行(People's Bank of China/中央銀行)と、仮想通貨を許可しているHKMA(Hong Kong Monetary Authority/香港金融管理局)は、デジタル人民元(e-CNY/數字人民幣)の試験運用を拡大し、香港でデジタル人民元ウォレットが利用できるようになったと報告した。
中国と香港はデジタル人民元(e-CNY)の越境試験運用を行っている。
香港金融管理局と中国人民銀行は、デジタル人民元の越境試験運用のスコープを拡大し、香港市民はデジタル人民元(e-CNY)ウォレットを利用できるようになった。
デジタル人民元は中国のCBDC(Central Bank Digital Currency/中央銀行デジタル通貨)。中国は数年にわたってデジタル人民元の試験運用を続けており、デジタル通貨の利用を模索している。
世界中の国々の中で最も進んでいる国のひとつとなっている。
利用者は電話番号だけでウォレットを開設でき、小売店などでいわゆる越境決済が可能となるが、個人間送金はできないと香港金融管理局は2024年05月17日、プレスリリースで述べた。
ウォレットは広東・香港・マカオのGBA(Greater Bay Area/グレーター・ベイ・エリア)と呼ばれる地域と中国本土の複数の試験運用エリアで利用可能である。
利用者は中国本土の銀行口座を開設することなく、デジタル人民元での直接決済が可能になるとHKMAのエディー・ユエ(Eddie Yue)総裁はリリースで述べた。香港の17の商業銀行でFPS(Fast Payment System/高速決済システム)を使い、リアルタイムでウォレットに入金できる。
香港金融管理局は中国人民銀行と連携して、デジタル人民元の利用範囲拡大に取り組む意向である。名前認証のような機能の追加、決済の相互運用性および国境を越えた貿易決済のような企業のユースケースの強化にむけて、中国のDCI(Digital Currency Institute/デジタル通貨機構)と協力を進める計画である。
中国と香港は2021年12月、デジタル人民元の越境試験運用の第1段階が成功し、その1年前に行われた協議を経て、第2段階に入ったと述べていた。
特別行政区である香港は独自の中央銀行デジタル通貨であるe-HKD(デジタル香港ドル)の開発も進めている。
2024年3月には試験運用の第2段階に入った。
ここで香港が頑張らないと、シンガポールの餌食になる。
2020年10月21日---香港で2020年11月に、オンラインでフィンテックウイークを開催。
2020年09月04日---シンガポール、技術革新指数で世界8位、アジアでは最高!
2020年08月03日---昨年は大きな話題になったシンガポールのフィンテックイベント。今年は?
2019年11月19日---シンガポールのフィンテック関連イベント、6万人参加。
https://www.hkma.gov.hk/eng/news-and-media/press-releases/2024/05/20240517-3/
https://www.hkma.gov.hk/media/eng/doc/key-information/press-release/2024/20240517e3a1.pdf
https://www.hkma.gov.hk/media/eng/doc/key-information/press-release/2024/20240517e3a2.pdf
https://www.news.gov.hk/eng/2024/05/20240517/20240517_152836_245.html
https://www.coindeskjapan.com/233148/
https://www.coindesk.com/policy/2024/05/17/hong-kong-expands-cross-border-digital-yuan-trial-allows-residents-to-set-up-e-cny-wallets/
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-17/SDMDWTT0AFB500
https://www.binance.com/en-JP/square/post/2024-05-19-8301301216833
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?