台湾の広い範囲で、大規模な停電発生。一部ハイテク企業にも影響。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年03月04日に、台湾の広い範囲で2022年03月03日午前9時ごろ発生した大規模な停電により、台湾の一部ハイテク企業も影響を受けたと報告した。
経済部(経済産業省)などによると、高雄市の興達火力発電所で発生した設備の事故が原因で、台南市と高雄市の全域のほか、台北や新北、桃園を含む中北部、東部でも停電が発生し、全体のおよそ3分の1に当たる約550万戸に影響が出た。
https://time-az.com/main/detail/76381
台湾で、唯一の国営通信社である「中央通訊社(Central News Agency/中央通信社)」などは、台湾ファウンドリー(半導体の受託製造)大手のUMC(United Microelectronics Corp./聯華電子/聯電)や台湾の液晶パネル世界大手の友達光電(AUO/AU Optronics Corp.)と台湾パネル大手の群創光電(イノラックス)などは、工場で停電と電圧低下も起きたが、徐々に復旧していると伝えている。
UMCは、南部科学園区(南科)の工場への電圧低下の影響について、「コントロール可能な範囲内にある。」と説明した。南科の電圧低下幅は大きかったが、工場業務と生産に関する設備は徐々に復旧しているという。
群創光電は、午後2時時点で8工場が停電し、発電機で生産を維持していると明らかにした。工場の一部システムは電圧低下の影響を受けたが、既に復旧した。各工場の設備も復旧が進んでいる。
友達光電は、一部工場で電圧低下が起きたが、業務は正常で、設備も徐々に復旧しているとした。
一方、台湾メモリー大手のWinbond(Winbond Electronics Corporation/ウィンボンド/華邦電子)は、中部科学園区(中科)の工場は影響を受けていないと説明した。
世界第7位の台湾プラスチックグループFPG(Formosa Plastics Group/中国語: 台塑集團)傘下のDRAM大手Nanya Technology Corporation(ナンヤ・テクノロジー/南亜科技)は、新北市の拠点の生産に影響はないとした。
しかし、このようなニュースは、台湾がまだ発展途上国と言える。
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