目に見えないアートの領収書が€1063,500(約US$120万)で落札された。

イヴ・クラインの目に見えないアートの領収書

DesignTAXIは2022年04月15日に、この領収書は、交換を保証するものでも、現物を添付するものでもない。
しかし、お金に余裕のある人が€1063,500(約US$120万)を投じて、この領収書を手に入れたと報告した。

この領収書の購入により、買い手は目に見えない芸術品を所有していることの証明を手にすることになる。

その背景には、販売そのものと同じくらい奇妙な物語がある。このレシートは、戦後のフランス人アーティスト、イヴ・クライン(Yves Klein)が発行したもので、彼はこのプロジェクト以前、誰もいない部屋にキャビネットを展示して一日を終えたことで有名でした。彼はこの展示を「The Void」と名付け、何千人もの来場者を集めた。

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1958年、「The Void」の成功を受けて、クラインは目に見えないアート作品を次々と販売し、それぞれの作品に純金の重さをつけて売り出した。その際、クラインの目に見えるのは領収書だけでした。しかし、それだけではない。

買い手は、領収書について2つの選択肢のうちの1つを与えられていた。領収書を破棄すれば、その人は目に見えない作品の「決定的な所有者」であると判断される。そして、最後にクラインは金貨の半分をセーヌ川に流すのである。

このコンセプトは、非可溶性トークンの仕組みによく似ている。NFTを購入した人は、現物を手に入れるのではなく、ブロックチェーンに記録された所有権を確認することになる。

オークションの主催者であるサザビーズ(Sotheby’s)は、最古のNFTとされるこの品に敬意を表し、暗号通貨を領収書の支払いとして受け入れると発表しました。

注目すべきは、ヨーロッパの個人コレクションによる最終入札で、すでに50万ユーロという途方もない額で評価されていたこの紙片の推定価格を2倍以上にしていることです。

オークションハウスによると、買い手が暗号通貨で作品の代金を支払うかどうかは決まっていないという。

イブ・クラインは、特に「青」を宇宙の神秘的なエネルギーに通じる最も非物質的で抽象的な色だとして重用し、自ら理想的な「青」の顔料を開発した。

それは、黄金よりも高貴な青「IKB(International Klein Blue/インターナショナル・クライン・ブルー)」と呼ばれる深い青色の特許を取得した。

1962-06-06---フランスの画家イブ・クラインが死去した。
1928-04-28---フランスの画家イブ・クラインが生まれた。