イギリス政府、「最大の健康リスク」制限として、たばこ販売禁止法案を提出。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年11月06日に、イギリス政府は2024年11月05日に、「たばこ・電子たばこ法案(Tobacco and Vapes Bill/Tobacco and E-Cigarette Bill)」を提出した。たばこ販売を段階的に禁止し、屋外で喫煙禁止の対象となる場所を拡大するほか、電子たばこの広告も禁止する。公共医療の重点を治療から予防に移行する方針の一環として、最大の健康リスクとされる喫煙を制限する。

「たばこ・電子たばこ法案」では、今年時点で15歳以下へのたばこ販売は今後、恒久的に禁止される。

それが導入されれば、現在15歳以下の若年層は生涯、たばこを買うことができない「スモークフリー世代(Smoke-free generation)」となる。

この措置はイギリスのリシ・スナク前首相(Former Rishi Sunak British Prime Minister)が提案したものだが、イギリスの労働党(Labour)の党首サー・キア・スターマー(Sir Keir Rodney Starmer)首相政権もこれを引き継ぐ方針を示していた。

喫煙禁止の対象となる屋外スペースについては、子どもの遊び場や、学校・病院の周辺などが提案されており、法案は意見公募を経て決定する。政府は当初、パブの屋外席も候補としていたが、業界の反対を受け断念した経緯がある。

「電子たばこ(Vapes)」については、広告やスポンサーシップが禁止されるほか、香り付けや商品の陳列、包装などが制限される。

政府によると、イギリスでは喫煙に起因する死亡者が年間8万人に上る。喫煙による病気の検査や治療はNHS(National Health System/国民医療制度)の大きな負担となり、年間£31億の財政コストをもたらしているほか、病気休暇による生産性の低下などで£180億の経済損失を招いているという。

もっとも、イギリスがタバコをヨーロッパに持ち込んだので、大手タバコ会社はイギリス企業であり、多額の納税斜であり、禁煙反対も多かった。

https://europe.nna.jp/news/show/2724786
https://news.cancerresearchuk.org/2024/11/05/new-tobacco-and-vapes-bill-introduced-to-parliament/
https://www.gov.uk/government/publications/tobacco-and-vapes-bill-rpc-opinion-green-rated-november-2024
https://assets.publishing.service.gov.uk/media/672a4312094e4e60c466d187/Tobacco_and_Vapes_Bill_-_RPC_opinion.pdf
https://www.gov.wales/tobacco-and-vapes-bill-2024-creating-smoke-free-generation-and-tackling-youth-vaping
https://abcnews.go.com/Health/wireStory/uk-introduces-tough-anti-tobacco-bill-smokers-puff-115512825
https://assets.kingsfund.org.uk/f/256914/x/7dc3c3eb8b/action_plan_for_better_health_jul24.pdf
https://www.artsciencehpi.com/wp-content/uploads/2017/07/HealthPromotionWorkplace5thEd.pdf
https://issuu.com/publicacionescepal/docs/s1100457_en
https://www.gov.wales/written-statement-uk-tobacco-and-vapes-bill
https://www.gov.wales/written-statement-single-use-vapes-regulations
https://eur01.safelinks.protection.outlook.com/
https://bills.parliament.uk/bills/3879