イスラエルとハマスの微妙な交渉の主要な調停者であるカタール、批判的な発言をめぐりネタニヤフ首相を激しく非難！

2024年1月25日 21:48

AP通信のナジブ・ジョバイン(Najib Jobain)、ジャック・ジェフリー(Jack Jeffery)、ティア・ゴールデンバーグ(Tia Goldenberg)は2024年01月25日に、ガザ地区のラファ(RAFAH, Gaza Strip)から、カタールは2024年01月24日水曜、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(Israeli Prime Minister Benjamin Netanyahu)がハマスとの調停努力を批判し、人質解放と引き換えに敵対行為を停止することを目的としたすでに困難な交渉を複雑にする発言が流出したことに愕然としていると述べた。

ハマスが開催した人質家族との会談でネタニヤフ首相は、調停におけるカタールの役割は「問題がある(problematic)」と述べた。

主要な調停国でもあるカタールは武装勢力と深いつながりがあり、亡命指導者の何人かを受け入れているが、ネタニヤフ首相の発言は「無責任で破壊的(irresponsible and destructive)」だと述べた。

この公の場での口論は、3か月にわたる壊滅的な戦争に一定の休息をもたらす可能性のある合意を前進させるために、デリケートな協議が進行中であるときに起こった。

ハマスが運営するガザ地区の保健省によると、この戦闘により2万5,000人以上のパレスチナ人が死亡し、同地域の230万人の約85%が避難し、飢餓、栄養失調、疾病が戦闘状態にある海岸沿いの飛び地全域に広がる人道的大惨事の引き金となった。

外交が続く中、特にガザ南部では激しい戦闘が続いており、国連はイスラエル軍戦車による国連施設への攻撃で少なくとも9人が死亡、数十人が負傷したと発表した。

ネタニヤフ首相は、2023年10月07日の国境越え攻撃で戦争を開始し、イスラエル国内で約1,200人を殺害し、他の250人を拉致したハマスに対して「完全勝利」するまで攻撃を進めると誓った。

イスラエルは自衛のために戦っていると主張しているが、ハーグの国連世界法廷で大量虐殺(committing genocide at the U.N. world court at The Hague)の罪に問われている。同法廷は、イスラエルに戦闘停止を命じる暫定命令を求める南アフリカの要請(South Africa’s request for an interim order telling Israel)に対し、敵対行為(halt the hostilities)に対して金曜に判決を出すと発表した。

カタールはイスラエルとハマスの交渉努力において重要な役割を果たしてきた。

2024年01月23日火曜日にイスラエルのチャンネル12テレビで放送されたネタニヤフ首相の流出した発言の中で、ネタニヤフ首相は遺族らに対し、カタールの調停努力に対して故意に感謝しなかったとも述べ、イスラム過激派組織にさらなる圧力をかける可能性があると主張した。

「私の意見では、カタールは本質的に国連と何ら変わらない。本質的には赤十字と何ら変わらないが、ある意味ではさらに問題がある」と述べた。イスラエルはこれらの組織を疑惑の目で見ており、組織は組織に対して偏見を持っており、人質の自由を確保するのに十分な役には立たないと考えている。

ネタニヤフ首相はまた、流出した音声の中で、湾岸諸国の軍事基地を更新した米国に対して怒りを表明したと述べた。ネタニヤフ首相は米国に対し、ハマスに圧力をかけるためにカタールに圧力をかけるよう指示したと述べた。

カタールは2023年11月に1週間の停戦協定の締結に貢献し、100人以上の人質が解放された。
また、拘束されたままの人質約130人を帰国させるための新たな取引を仲介する取り組みにも関与している。

カタール外務省報道官マジド・アルアンサリ(Qatar’s Foreign Ministry spokesperson Majed al-Ansari)は、X(旧ツイッター/Twitter)への投稿で、報道されたネタニヤフ首相の発言に同政府は「愕然としている」が、「驚くべきことではない」と述べた。

「報道された発言が真実であると判明すれば、イスラエル首相は、イスラエル人人質を含む罪のない命を救うことを優先するのではなく、政治的キャリアに役立つと思われる理由で、調停プロセスを妨害し弱体化させるだけになるだろう」とアルアンサリは述べた。

カタールはエジプトとともに、より多くの人質を解放できる新たな協定に取り組んでいる。
国家安全保障会議のジョン・カービー報道官によると、ホワイトハウスの中東特使ブレット・マクガーク(White House’s Middle East envoy, Brett McGurk)は2024年01月24日水曜日にドーハを訪れていた。
この訪問は、マクガークがイスラエルとハマスの一時的な停戦成立を期待してエジプト当局者らと会談した翌日に行われた。

しかし当局者らは、双方の溝は依然として大きく、ネタニヤフ首相とカタールの対立により交渉が混乱する可能性があると述べている。

ネタニヤフ首相が好き勝手のことを言い過ぎている。

この交渉が崩壊すると、国際的にネタニヤフ首相の責任問題に発展する。

国際的に見放された小国イスタエルは、非常に困難な立場になる。

一時的なバッファゾーン
ハマスは最も破壊された地域の一部でも依然としてイスラエル軍を攻撃し、イスラエルにロケット弾を発射していた。 2024年01月22日月曜日の国境近くでの攻撃では、管理された爆破のために爆発物を準備していたイスラエル兵21人が死亡した。これは10月7日以来、軍にとって一度の攻撃で最大の人命損失となった。

イスラエルのメディアは、武装勢力によるガザ近郊のイスラエル人コミュニティへの攻撃を防ぐため、軍が国境沿いに幅約1キロ(半マイル)の非公式の緩衝地帯を設ける作業を行っていると伝えた。
2つのテレビチャンネルは、国境近くのいくつかの建造物に対する制御された破壊とみられる様子を示す映像を流し、放送局は攻撃が行われた地域で行われたと述べた。

イスラエル政府関係者は、同国が一時的な緩衝地帯の構想を検討していると述べた。

「ガザの非武装化という文脈では、一時的な安全保障緩衝地帯が設置される可能性がある」と当局者は、正式な決定が出るまで匿名を条件に語った。

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