ドイツ、深刻な技術者不足。高技能の移民規制、追加緩和。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年03月04日に、ドイツでは2024年03月01日に、「高技能移民法」の改正法の一部が施行された。
改正法は、経済成長の足かせとなっている人材不足を解消する目的で、EU(European Union/欧州連合)域外からの熟練労働者の受け入れ要件を緩和することにより、3回に分けて施行される。
今回の第2弾では、職業訓練資格があれば、「事前認定」がなくてもドイツでの就労を可能とする。
改正法は2023年06月に議会で承認され、2023年11月に施行が開始した。この際は、EUの高資格外国人の滞在許可証「EUブルーカード(EU Blue Card/EU Blaue Karte)」を保有する専門家を対象に、職務経験の要件を緩和し、語学力の証明を不要とした。
「EUブルーカード」取得のための年収要件は、人材が不足している職種については€3万9,682ユーロ以上、それ以外の職種では年収€4万3,800以上となった。
今回の改定では、出身国で2年以上の訓練を必要とする職業訓練資格があれば、「事前認定」がなくてもドイツ国内での就労可能とする。
職業訓練資格の取得目的でドイツに滞在する期間はこれまでの最長2年から3年に延長され、この期間中の副業は週20時間に拡大する。
6月に予定される第3弾の規制緩和では、仕事が決まっていなくても滞在を認める「チャンスカード(Chancenkarte)」などが導入される。チャンスカードの滞在期間は1年間で、滞在中は週20時間までの就労が許可される。
しかし、外で訓練した人を都合よく利用するのでは、明らかに失敗することだろう。
彼らを優遇し、育てるべきである。
ドイツにはgaestarbeitとして昔から、トルコ人を多く雇ってきたが、残念ながら人種差別が激しく、あまり成功してこなかった。
特に、ドイツ人は汚れた仕事を嫌い。多くの労働補助金で生活する人を増やしただけであった。
そして、外から来た労働者を軽蔑し、右翼が攻撃していた。
あれでは、良い労働者は育たない。
ドイツの労働者不足は、さらに深刻になることだろう。
現在、ミャンマーでは優秀な労働者が海外に逃げたがっている。
彼らにチャンスを与えれば、数百人が助かる
2024年02月22日---ミャンマーの徴兵制。
https://europe.nna.jp/news/show/2631262
https://www.tagesschau.de/inland/innenpolitik/fachkraefte-einwanderung-gesetz-100.html
https://www.bmi.bund.de/SharedDocs/pressemitteilungen/DE/2023/03/fachkraefte-kabinett.html
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/DE/TXT/HTML/?uri=OJ:C:2021:445:FULL&from=EN
https://www.dw.com/en/more-changes-to-germanys-skilled-immigration-rules-take-effect/a-67458940
https://www.make-it-in-germany.com/en/visa-residence/skilled-immigration-act
https://www.euronews.com/travel/2023/10/16/skilled-workers-are-in-demand-as-germany-tackles-labour-shortage-with-new-points-based-vis
https://www.loc.gov/item/global-legal-monitor/2023-08-24/germany-new-skilled-workers-immigration-act-enacted/
https://smithstonewalters.com/2023/07/06/how-germany-plans-to-attract-more-workers-by-reforming-the-skilled-immigration-act/
https://www.euractiv.com/section/migration/news/germany-revamps-immigration-law-to-attract-skilled-labour/
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