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インフレ加速受け、ECB11年ぶり、2022年07月に利上げ。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年06月10日に、ECB(European Central Bank/欧州中央銀行)は2022年06月09日に政策理事会を開き、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)を過去最低のゼロ%に据え置くことを決めた。中銀預入金利もマイナス0.5%で維持している。

ただし、従来の資産購入プログラムを2022年07月01日に終了し、次回7月の政策理事会では0.25ポイントの利上げを行うと予告した。

これはインフレ加速を背景に、11年ぶりの利上げに踏み切る方針を示した。

https://time-az.com/main/detail/77052

ECBはかねて、第3四半期(7~9月)に資産購入プログラムを終了するとしていた。
ECBは今回、2022年07月01日に買い入れを終了するとした上で、その後も必要な限り、金利の再投資を長期的に続けるとしている。

政策金利については、前回の政策理事会で資産購入プログラムの終了後しばらくしてから徐々に調整するとしていた。しかし、ECBは今回、2022年07月21日に予定される次回政策理事会で金利を0.25ポイント引き上げると予告した。

その後、2022年09月に再び利上げを行う方針も明らかにした。2022年09月の利上げ幅は、その時点で中期インフレ見通しが高止まりまたは加速していれば、2022年07月を上回る規模になるとしている。

ECBのラガルド総裁(ECB President Christine Lagarde)は「インフレ率は好ましくない高水準にあり、今後も当面はECBの目標を上回り続ける。」との見方を示している。

ユーロ圏の5月のインフレ率(速報値)は8.1%と、4月の7.4%からさらに加速し、統計開始以降の最高を更新している。

ECBは、2016年3月に市場介入金利を、中銀預入金利を2019年09月に、それぞれ現行水準に引き下げて以来、据え置きを続けてきた。ECBが最後に利上げを行ったのは2011年07月であった。

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