林鄭月娥行政長官の対抗馬として、冼国林が行政長官選に出馬表明。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年01月20日に、金融業界出身で映画プロデューサーの冼国林(Sin Kwok Lam)が2022年01月19日に、香港の次期行政長官選挙に立候補する考えを表明したと報告した。
2022年03月27日に投開票が行われる同選挙への出馬を明言した第1号となる。
https://time-az.com/main/detail/76072
冼国林は自身のユーチューブチャンネル「冼師傅講場(Master Sin's Lecture Theatre)」で「競選行政長官宣言(Declaration of Candidacy for the Chief Executive)」で出馬を表明した。
「香港は大きな変化が必要だ」と述べ、自身は「政治の素人」だが「民意に近い立場」にあり、「どんな候補者にも負けない」と訴えた。
香港メディアによると、冼国林は政治家としての実績はないが、近年は親中派インフルエンサーの一人と位置付けられている。
「冼師傅講場」のチャンネル登録者数は15万6,000人。
ノンバンクの第一信用金融集団(ファースト・クレジット・ファイナンス・グループ)を創業した後、武術家の葉問(イップ・マン)を描いた映画「葉問前伝(邦題:イップ・マン誕生)」などの製作を手掛けた。自身も葉問の流れをくむ中国武術「詠春拳」の使い手という。
行政長官選に立候補するには、投票権を持つ定数1,500人の選挙委員のうち188人以上、かつ第1~第5に分類される選挙委員の職能枠の全てからそれぞれ15人以上の推薦を得なければならない。
冼国林は、推薦人を確保するめどが立っているかどうかについては明らかにしていない。