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理化学研、量子コンピュータを利用できる「量子計算クラウドサービス」開始。

ついに、日本にも量子力学の時代がきた。

ただし、理化学研究所が開発したと言った「液晶」「リニア」も、ほとんど初めの一歩で、実現には多くの時間が必要であった。
さすが渋沢栄一が創設した研究所である。

最初の「液晶」を見た時は、安定時間3分であった。まさにウルトラマン。
それをグラフィックデザインで紹介した。

「リニア」も、チャップリンでも出てきそうな大きな鉄屑であった。

基礎研究は、面白い。


私の知人の奥さんは、理化学研で、脳について研究していると聞いたことがある。

日本経済新聞 電子版は2023年04月05日に、文部科学省は2023年04月04日に、政府が創設した10兆円の「大学ファンド」の支援対象に東京大や京都大、早稲田大など10校が申請したと発表した。

何をしようとしているのでしょう。

量子力学は20世紀初頭に誕生して以来、物理学の基礎理論として科学の広範な分野の発展に貢献してきた。
特に、量子重ね合わせ]、量子もつれなどの特有な現象は、現代の科学技術の発展に不可欠な要素となっている。
しかし、20世紀の終わりから急速に発展してきた量子情報科学の観点では、人類は量子力学をまだ完全に使いこなせていない。


そこで、量子力学の基本原理を計算・通信・計測といった技術分野にも適用して、従来の技術にない高度な性能を引き出すための研究開発が世界中で進められている。

理化学研究所は2023年03月24日に、国産超伝導量子コンピュータ初号機の公開し、
理化学研究所(理研)量子コンピュータ研究センターの中村 泰信 センター長、
産業技術総合研究所3D集積システムグループの菊地 克弥 研究グループ長、
情報通信研究機構 超伝導ICT研究室の寺井 弘高 室長、
大阪大学 量子情報・量子生命研究センターの北川 勝浩センター長(大学院基礎工学研究科教授)、藤井 啓祐 副センター長(大学院基礎工学研究科教授、
理研量子計算理論研究チーム チームリーダー)、
富士通株式会社量子研究所の佐藤信太郎所長、
日本電信電話株式会社コンピュータ&データサイエンス研究所の徳永裕己特別研究員らの共同研究グループは、2023年03月27日に量子コンピュータをクラウド公開し、外部からの利用を開始すると報告した。

この研究成果は、国内の量子計算プラットフォームの利用拡大に貢献する。
量子力学の基本原理を計算・通信・計測といった情報科学・情報処理技術にも適用するため、量子情報を取り扱う技術の研究が世界中で進められている。

理研は、2021年に量子コンピュータ研究センターを設立し、量子計算を実行する量子コンピュータの研究開発を進めている。
今回、共同研究グループは量子コンピュータによる量子計算プラットフォーム構築の一歩として、超伝導方式による国産量子コンピュータ初号機を整備した。

さらに、量子コンピュータ初号機を用いて、インターネットを介して外部利用が可能なクラウドサービスを開始した。

当面ユーザーは、理研との共同研究契約を通じて利用手続きを行う必要がある。
大学を含む国内研究機関と企業との連携によって、今回の「量子計算クラウドサービス」は実現した。
このサービスは、研究開発段階における国内の量子情報の研究に関わる人材育成だけでなく、人材の受け皿となる、情報技術分野を基幹とした国内産業の発展ももたらすと期待できると伝えている。

今回公開した超伝導量子コンピュータでは、量子ビットを64個並べた64量子ビットの集積回路が用いられる。
この装置には「2次元集積回路」と「垂直配線パッケージ」という二つの特徴がある。
2次元集積回路の上では、正方形に並べられた4個の量子ビットが、それぞれ隣り合う量子ビットをつなぐ「量子ビット間結合」で接続されている。また、正方形の中に「読み出し共振器」、「多重読み出し用フィルタ回路」などが配置されている。この4量子ビットからなる基本ユニットを2次元に並べることにより、量子ビット集積回路を作ることができた。今回の64量子ビット集積回路は、16個の機能単位から構成され、2cm角のシリコンチップ上に形成されている。

量子コンピュータの開発は、固体素子初の量子ビット実証から、現在まで20数年で発展を遂げてきた。
しかし、従来の半導体集積回路を用いたコンピュータのように、どこでも自由に使えるようになるには、まだ長い開発期間が必要である。

今後、拡張性の高い集積回路を主要技術として、100量子ビット、1,000量子ビットといったマイルストーンを達成していく必要がある。また、将来的に大規模量子コンピュータを実現し、社会実装するために、100万量子ビット級の集積化の技術開発、エラー訂正・誤り耐性量子計算の実現を探求し続ける必要がある。

Googleが、量子コンピュータを開発いたとき、暗号が解読されると大騒ぎになったが、それが可能になるにはまだまだ先のことで、Googleの株価を上げるための大袈裟な表現に過ぎなかった。

実に迷惑な話であった。

2023年03月16日---イギリス、新興企業の育成や実用化促進で、量子技術に£25億投資。
2023年03月02日---NASA、量子コンピュータでデータやり取りを本格化。
2022年09月16日---量子情報科学プログラムの日。

https://www.riken.jp/pr/news/2023/20230324_1/index.html
https://www.riken.jp/medialibrary/riken/pr/videos/q_com.pdf

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