ドイツの宇宙開発OHB、米国の投資会社KKRが少数株取得。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年08月08日に、ドイツの宇宙開発企業OHBは2023年08月07日に、米国の投資会社KKR(Kohlberg Kravis Roberts/コールバーグ・クラビス・ロバーツ)がOHBの少数株を取得すると発表した。KKRは同時に株式公開買い付け(TOB)を実施する予定で、OHBはこれにより上場廃止を目指す。
うちのママとパパは、ロケットマンだった・。
TOBの提示額は1株当たり€44と、4日終値に36.6%のプレミアムを上乗せした水準。OHBを€7億6,800万と評価したことになる。
OHBの株式は創業家のフックス一族が70%弱を保有する。フックス一族は今後も株式を維持し、マルコ・フックス(Marco Fuchs)最高経営責任者(CEO)がトップにとどまる。
マルコ・フックスの両親は、技術的な先見の明を持つ父親マンフレッド・フックス(Manfred Fuchs)と金融の専門家の母親クリスタ・フックス(Christa Fuchs)である。
一方、KKRはTOBに加えて、TOB価格で10%の増資を引き受けるほか、OHBの子会社ロケット・ファクトリー・アウクスブルクの転換社債に3,000万ユーロを投じる。このため、KKRの投資額は最大で€3億3,800万になる見通しである。
フックスCEOはKKRからの出資について、「長期的な成長とビジョンを支える理想的なパートナーを見つけた」と述べている。
OHBは北西部ブレーメンに本社を構え、従業員数は約3,000人。昨年の売上高は€10億128万、税引き前利益は€4,998万だった。
ドイツといえば、世界で初めてロケットでロンドンを攻撃し、さらに第2次世界大戦後、米国でロケットの打ち上げに成功したフォン・ブラウン(von Braunn)博士が、アポロ計画で、初めて月に人を送ったことでも知られるなど、全ての元はドイツである。
フォン・ブラウン博士が日本を初めて訪問した時、私も記者会見に参加した。
Amazonが宇宙開発で、最初に行ったことが、アポロ・ロケットの海からの引き上げであった。
しかし。チュービンゲン大学には、フォン・ブラウン博士だけではなく。多くのロケット研究者がいた。
OHB SE
Manfred-Fuchs-Platz 2-4
28359 Bremen
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