ルイ・ヴィトンのメンズ・ディレクター、ヴァージル・アブロー死去。
米国の「mashup NY」、ファッション雑誌「BoF(Business of Fashion)」は、ルイ・ヴィトンのメンズコレクションのアーティスティック・ディレクターで、OFF-WHITE(オフホワイト)の創設者、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が2021年11月28日に、シカゴで死去した。41歳だったと報告した。
ヴァージル・アブローは、2年前から、まれで進行性のがん原発性心臓腫瘍を患っていたという。
https://time-az.com/main/detail/75711
ヴァージル・アブローは2018年03月、黒人として初めて、ルイ・ヴィトンのメンズ部門のアーティスティック・ディレクターに就任。2018年タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」パイオニア部門に選出されるなど、注目の高いデザイナーだった。
彼は、「オズの魔法使い(Wizard of Oz)」のファンであり、単に服を作っているだけではなかった。 彼は、ノーウェアズビルからパリのエメラルドシティまで、自分のイエローブリックロードを燃やし、その過程でルイヴィトンを再プログラミングしていた。
LVMHの会長ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)はステートメントで「大きなショックを受けている。」と述べ、「ヴァージルは、天才デザイナーであるだけでなく、美しいソウル、優れた見識、先見の明を持ち合わせていた。」と早すぎる死を悼んだ。
ヴァージル・アブローは1980年09月30日に、イリノイ州のロックフォード(Rockford, Illinois)で、ガーナ出身の移民の両親のもとに生まれた。
ウィスコンシン・マディソン大学(University of Wisconsin-Madison)で土木工学を学んだ後、イリノイ工科大学(Illinois Institute of Technology)で建築の修士号を取得している。
22歳でラッパー、カニエ・ウエスト(Kanye West)のクリエイティブ・ディレクターを務めた後、2012年に自身のブランド「パイレックス・ヴィジョン(Pyrex Vision)」を立ち上げた。
2013年に、ミランを拠点としたハイエンドのストリートブランド「OFF-WHITE(オフホワイト)」を創設。ロゴの入ったアイテムが、若者の間で一躍人気となった。
ラグジュアリーブランドだけでなく、ナイキ(Nike)やコンバース(Converse)、ティンバーランド(Timberland)、ブラウンズ(Browns)、IKEA、エビアン(Evian)などのコラボレーション商品を手がけたほか、ニューヨーク・シティ・バレエ団(New York City Ballet)の衣装や、女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)選手のユニフォームをデザインするなど、幅広い分野く活躍してきた。