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カンボジアの文化庁、カンボジアの遺産リストの公開を目指す。
カンボジアの新聞「プノンペン・ポスト(The Phnom Penh Post)」は2023年01月18日に、プノンペン文化芸術局(The Phnom Penh Department of Culture and Fine Arts)は、編集された首都のパゴダやその他の場所を登録遺産建築物のリストとして印刷する許可を求めると発表した。
同局によると、この文書のコピーはパゴダやその他の関連機関に保管され、建物の取り壊しや改築の前にリストの確認を義務付けることで遺産建築物の保存を確実にするとしている。
同局のチュム・ヴティ局長(The department director Chum Vuthy)は「プノンペン・ポスト」に対し、プノンペン市内の登録遺産・建造物のマスターリストは既に完成していると述べた。同局は、カラー写真を含む200ページ以上に及ぶこの文書を出版するため、資金援助と文化・芸術省の許可を現在求めている。
「印刷されたら、すべてのパゴダやその他の施設に置かれ、特にカルト宗教省・部署が参照できるようにする予定です。」
また、この文書の作成に加え、同省の図書館室と遺産室は、遺産やパゴダの近くにある芸術作品を訪れ、そのすべてを記録し保存することに努めたという。
「まず、古いパゴダをチェックすることから始めました。パゴダで何が残っているかを確認するために、実はパゴダで2回目のチェックを行いました。この2回目の点検では、各パゴダに残る遺産を詳しく調べました。」と話している。
この仕事は、ワット・ウーナロム(Wat Ounalom)の遺産が最近破壊された後だけに来たのか、と問われたチュム・ヴティは、「今回の作業は、その破壊とは直接関係ありません。実はずっと以前からこの計画はあったのですが、人材不足で作業が滞っていたため、完全には実行できていなかったのです。」と語った。
また、遺産をひとつひとつ調べるには細部まで気を配る必要があり、この分野の技術的なルールに従わなければならないことも、ペースを遅くしている一因だという。
仏僧を含む一部の人々は、古い施設の修理や改良を含むパゴダ敷地の開発を行う際、各場所を検査しなければならない許可を省から受けるプロセスに何年もかかると言う、問題に直面したと訴えている。
ウク・ニョフ(Uk Ngov)は、登録遺産である寺院チェン・ドム・デク・チョン・パゴダ(Chen Dom Dek Cheung pagoda)の僧侶の長である。パゴダは何年も前に寺院の建物の修理許可を申請していたが、今になって許可が下りたという。
「建物やパゴダが国家遺産に登録されると、開発許可や維持管理が大変になるんです。これでは、遺産に登録されることは、実際に建物を維持するために必要な修理をするのではなく、これらの建物を保存するというリップサービスに過ぎないのではないか、と思うのです。」と話す。
国も予算計画がある。
そういえば、カンボジアでお寺の宿舎「広島ハウス」を作っていた知人が、車で近くを走ると、森の中に一杯、ブッダが捨ててあったと言っていた。
捨てていたのではなく、整理できないまま放置されていたのだろう。
それが、いよいよ遺産に登録できる時代が来た言うことだろう。
昔は、日本も同じだった。
日本の遺産を貴族院の連中が叩き売っていたと聞いたことがある。
歴史のない、歴史コンプレックスのアメリカ人が持って帰ったことだろう。
https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000151186