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ユーロ圏経済、2022年は3.2%増。2023年の見通しは下方修正。



ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年11月14日に、EC(European Commission/欧州委員会)は2022年11月11日に発表した秋季経済見通しで、今年のユーロ圏のGDP(Gross Domestic Product/実質域内総生産)が前年比3.2%拡大するとの予測を示した。上半期(01~06月)の伸びが予想を上回ったことを受け、前回2022年07月の夏季見通しから0.5ポイント上方修正している。


ECは秋季経済見通しで、欧州経済は好調だった上半期から極めて厳しい段階に移ったと指摘した。ロシアのウクライナ侵攻を受けたエネルギー危機により家計の購買力が低下し、生産が押し下げられているほか、景況感も大幅に低下していると説明する。

この結果、2023年の経済の状態は従来予想を下回る一方で、インフレ率は予想を上回る水準で推移するとみる。

ユーロ圏の来年の成長率見通しは0.3%と、前回予測の1.4%から大きく引き下げた。

ただし、2024年は1.5%の伸びを見込む。
EU(European Union/欧州連合)加盟27カ国のGDPについては、今年は3.3%伸びるものの、2023年には0.3%増に減速し、2024年には1.6%拡大するとの見方を示した。

それほど先のことが予測できるほど、現在の経済は不安定で、透明感はない。

今年の成長率見通しを国別に見ると、ドイツは1.6%と夏季見通しから0.2ポイント下方修正。フランスは0.2ポイント引き上げ2.6%とした。イタリアは0.9ポイント上方修正し、3.8%の成長を見込む。スペインの見通しは4.5%と、0.5ポイント引き上げた。

つまり、EU先進国では、ドイツだけが下方修正した。

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