イギリス王室所有海域に、2030年までに最大30GW相当の風力発電を新設

2024年7月26日 11:25

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年07月26日に、イギリス政府は2024年07月25日に、国営の再生可能エネルギー企業GBエナジー(Great British Energy/グレート・ブリティッシュ・エナジー)がイギリス王室の不動産を管理するクラウンエステート(Crown Estate)と提携すると発表した。王室が所有する海域で洋上風力発電の開発を進める狙いで、2030年までに設備容量20～30ギガワット相当を新設することを目指す。

政府はGBエナジーに£83億を拠出することを決めている。今回の提携により投資リスクを軽減し、民間から最大£600億の資金を呼び込むことが可能になるとの見方を示している。

イギリスの労働党(Labour)の党首サー・キア・スターマー(Sir Keir Rodney Starmer)首相は、「エネルギー安全保障の強化や、次世代の高技能人材向けの雇用創出が期待できる」と説明した。同時に、電力価格を低下させるための取り組みを進めていくことを約束した。一方、クラウンエステートの高経営責任者(CEO)ダン・ラバッド(Dan Labbad)最は、「政府と協力することでイギリスの未来に向けた投資を促し、自然の再生や雇用創出を支えていくことできる」と述べている。