イギリスの金融大手HSBC、支店4分の1閉鎖。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年12月01日に、イギリスの金融大手HSBCホールディングス(HSBC Holdings plc)は2022年11月30日に、2023年04月から順次、イギリス内の114支店を閉鎖すると発表した。
顧客のオンライン取引が増えているため。これに伴い約100人が失職する。
その背景には、HSBCの筆頭株主である中国の保険最大手、中国平安保険からのコスト削減圧力がある。
HSBCによれば、過去5年間で支店網の利用者は65%減少しており、閉鎖予定の支店の中には1週間の来店者数が250人を下回るところもあるという。また、取引のうち97.5%がデジタルで処理され、デジタル決済は5年前と比べて3.5倍に増えている。
HSBCのイギリス販売担当責任者は、「多くの支店で来店者数が過去最低となり、回復の兆しはない。」と指摘した。大多数にとって、リモートバンキングが当たり前になりつつあると説明している。
HSBCは閉鎖後に残る327支店について、改装や改善に数千万ポンドを投資する方針。
また、顧客のデジタルバンキング移行支援に向け、一部支店では顧客に無料のタブレット端末を提供し、1対1でサポートするとしている。
そろそろ、タブレット端末の低価格化が始まり、さらに無線機能が充実し、スマートフォンが移行することだろう。
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