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ECB、8会合連続利上げ 景気後退より、インフレ対策優先。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年06月16日に、ユーロ圏経済は第1四半期(1~3月)に0.1%縮小してリセッション入りしたしたにも関わらず、ECB(European Central Bank/欧州中央銀行)は2023年06月15日に開いた政策理事会で、、景気後退より、インフレ対策優先して、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)を0.25ポイント引き上げ、4%とすることを決めた。中銀預入金利も0.25ポイント引き上げ、3.5%とする。
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これは、8会合連続での利上げとなり、市場介入金利は過去22年で最高の水準に達している。
一方、米国のFRB(Federal Reserve Board/米国連邦制度準備理事会)は2023年06月14日に、FOMC(米国連邦公開市場委員会)で政策金利を据え置いた。2023年05月の前回会合まで計5%の利上げを続けてきたが、連続利上げは10回で止まった。
記者会見で、パウエル議長は16年ぶりの水準となる5.0〜5.25%の政策金利は経済・物価を落ち着かせる十分な引き締め水準に「かなり近い」と評価した。
今後は時間をかけて利上げの到達点を探るとし、2回追加の利上も示唆した。
ECBは「インフレ率は低下しているものの、長期にわたり高過ぎる水準が続くことが予想される。」と指摘した。今後の金利については「インフレ率を中期的に2%とする目標を迅速に達成するのに必要かつ十分に制限された水準」に引き下げるとし、必要な限りこの水準を維持する姿勢を示した。
資産購入プログラムについては、予定通り2023年06月末まで月平均€150億ずつ縮小した上で、2023年07月以降は再投資を廃止する。
ECBは2022年07月に11年ぶりの利上げに転じて以来、0.25~0.75ポイントの引き上げを繰り返してきた。
ユーロ圏の2023年05月のインフレ率は6.1%と、2023年04月の7%から減速したものの、中銀の目標をなお大きく上回っている。
2023年06月08日---ユーロ圏、リセッション入り!
https://europe.nna.jp/news/show/2531556
https://economictimes.indiatimes.com/news/international/business/ecb-tipped-to-hike-rates-again-as-fed-hits-pause/articleshow/101009163.cms
https://www.wsj.com/articles/fed-holds-rates-steady-but-expects-more-increases-b1be87f2