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中国西部の甘粛省臨夏(临夏市)回族自治州で、マグニチュード5.9、深さ10kmの地震。

米国のUSGS(US Geological Survey/米国地質調査部)は2023年12月18午後11時59分、回族、チベット族、バオアン族、ドンシャン族、サラール族他の少数民族が居住する中華人民共和国甘粛省に位置する臨夏(临夏市)回族自治州で、逆断層の結果としてマグニチュード5.9、深さ10kmの地震が発生したと報告した。

地震は、北に突き出て急に傾斜する逆断層、または南南東に突き出て浅く傾斜する逆断層のいずれかで発生した。

チベット高原の北縁に位置するプレート境界ではなく、プレートで内で発生した。

チベット高原は、ヒマラヤ山脈の北にある高い地形の地域で、インドとユーラシアのプレートの間の継続的な衝突に応じて発達した。

チベット高原は地殻変動が活発で、この地域全体で地震が頻繁に発生している。 今回の地震から 250km以内で、1900年以来、M5.5 以上の地震が23回発生した。そのうち最大のものは、1927年5月に北で発生した M7.7 の地震で、約 40,000人の死者を出した。1927年の地震により、鼓蘭・武威地域に甚大な被害が発生し、地滑りが発生した。1990年4月、M6.5の地震が発生し、その直前に M6.3の前震が発生し、その後に M6.3の余震が発生し、少なくとも 126名が死亡し、大規模な揺れによる被害と地滑りが発生した。 中国では、大規模な人口密集地が揺れに近いこと、地震の揺れに弱い構造物が普及していること、急峻な地形で地滑りが発生していることなどにより、中程度の規模の地震であっても、地震関連の損失が発生するのが一般的であると過去の歴史と、その経緯を報告している。

中国の国営テレビ局「中国中央電視台(中国中央电视台/CCTV/China Central Television/中国中央テレビ)」は、甘粛省で105人、甘粛省に隣接する青海省で11人が死亡し、怪我人が400人を超えており、今後も死傷者数が増える可能性があると報告している。

甘粛省の省都蘭州市から約100kmの山間部とみられ、家屋や水道や道路などに大きな被害が出ている。と報告している。

震源地の緯度、経度。
35.743°N 102.827°E

M 5.9 - 37 km WNW of Linxia Chengguanzhen, China
2023-12-18 15:59:30 (UTC)35.743°N 102.827°E10.0 km depth

https://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eventpage/us7000ljvg/executive
https://www.reuters.com/world/china/magnitude-61-earthquake-strikes-qinghai-china-emsc-2023-12-18/
https://www.nytimes.com/interactive/2023/12/18/world/asia/earthquake-china-tracker.html

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