極道の世界にも「死刑」判決!

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毎日新聞は2021年07月24日に、全国で唯一の特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)が関与したとされる市民襲撃4事件で、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われた同会トップで総裁の野村悟(74)とナンバー2で会長の田上(たのうえ)不美夫(ふみお)(65)両被告の判決公判で、福岡地裁(足立勉裁判長)は2021年07月24日に、求刑通り野村被告に死刑、田上被告に無期懲役を言い渡したと報告した。

指定暴力団トップへの死刑判決は初とみられる。

https://time-az.com/main/detail/75053

足立裁判長は主文の言い渡しを後に回し、判決理由の朗読から始めた。その中で足立裁判長は、4事件すべてで両被告と実行役らとの共謀があったと認定した。

うち唯一死亡者が出て両被告が殺人罪などに問われている元漁協組合長射殺事件では「野村被告は首謀者として関与した」と指摘した。

4事件の実行に関わった組員らは既に有罪判決が出て一部は確定しており、両被告の直接的な指示を示す証拠がない中、両被告と組員らとの共謀が成立するかが最大の争点だった。

判決は今後の暴力団捜査に影響を与える可能性がある。

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両被告は
①北九州市の港湾関連工事などに強い影響力を持っていたとされる元漁協組合長の男性射殺(1998年)
②工藤会の捜査を担当していた元福岡県警警部の男性銃撃(2012年)
③野村被告の下腹部の脱毛施術などを担当した女性看護師刺傷(2013年)
④元漁協組合長の孫の歯科医師男性刺傷(2014年)の4事件で起訴された。

検察側は、4事件とも組員個人ではなく工藤会や両被告に動機があると指摘した。両被告の了解なしに複数の組員が役割分担して計画的に事件を起こすことはあり得ないとし、工藤会の強固な「上意下達」の組織性を示す証言を集めて、野村被告らを頂点とする指揮命令系統があったと主張した。
一方、両被告は全面的に無罪を主張し、組員が勝手に事件を起こしたなどと反論した。
弁護側は、検察側の立証に対し「間接事実を強引に結びつけている」と批判した。

野村被告は工藤会への上納金を脱税したとして2018年07月に懲役3年、罰金8000万円の判決を受け、2021年02月に最高裁で上告を棄却されている。

2014年09月にに着手し、間もなく7年で「頂上作戦」の一つの到達点に達した。

極道の世界も、どんどん変化している。

今後、どう変わるのだろう。

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