決済ビジネスを破壊する暗号通貨SolanaとSolana Pay。
Forbes JAPANは2022年04月23日に、イーロン・マスク(Eron Musk)は、ドージコインが「未来の通貨になるかもしれない」と述べ、世界最大規模の決済企業であるVisaとマスタカードは、暗号通貨にその地位を脅かされていると報告した。
イーロン・マスクは、さておき、
元フェイスブック(Facebook)幹部で「SPACキング(SPAC King)」と呼ばれる著名投資家のチャマス・パリハピティヤ(Chamath Palihapitiya)は「Visaとマスタカードを解体しようとする流れが来ている」と警告している。
しかし、明確な根拠が聞こえてこない。
https://time-az.com/main/detail/76762
「Visaとマスタカードを解体しようとする流れ」は、モバイル・マネーが登場してから続いているが、まだ実現できていない。確かに、モバイル・マネーを乗っ取ろうとVISAが動いた時期もあった。しかし、VISAが送り込んだ幹部が、能力不足で全て完敗している。
Visaやマスタカードを話題にしたことで、チャマス・パリハピティヤやソラナペイの話は、期待できない。
チャマス・パリハピティヤは2022年4月16日のポッドキャスト番組「All-In Podcast」で、「Visaとマスタカードは、独占的な地位を利用して、インフレの最中に手数料を引き上げる暴挙に出ようとしている。」と、語った。
米国のWSJ(Wall Street Journal/ウォールストリート・ジャーナル)(電子版)は、この2社が加盟店の手数料の引き上げを準備していると伝えていた。
チャマス・パリハピティヤは、「私は先日、ソラナペイ(Solana Pay)で進行中のプロジェクトを確認したが、これは非常にエキサイティングなものだ。既存の決済ビジネスを破壊する流れが来ている」と述べている。
2022年02月に始動したばかりの「ソラナペイ」は、ソラナのブロックチェーン上で動作する決済ネットワークで、1秒間に6万5000回のトランザクションを処理するとされている。
これに対し、ライトニング・ネットワークを実装する前のビットコインのトランザクションは1秒間に7回、イーサリアムは13回程度だった。「ソラナペイ」は、QRコード決済にも対応している。
チャマス・パリハピティヤは2021年に、Visaとマスタカードが「2022年最大のビジネスの敗者となる」と予測し、この2社が「存在する必要がない寡占企業だ」と述べていた。
「この2社を筆頭とする、2%や3%の手数料を徴収する企業の株は空売りし、完全に分散化された方法で決済インフラを再構築する『Web3のプロジェクト』を応援しよう。」と彼は語っていた。
「ソラナ」は、処理スピードの高速化や低い手数料のために高度な分散化を犠牲にしており、ここ数カ月間はネットワークの停止や遅延に直面していた。しかし、バンク・オブ・アメリカ(Bnk of America)のアナリストは、2022年初めに「ソラナがイーサリアム(Ethereum)からシェアを奪い、デジタル決済のVisaになる可能性がある。」と述べていた。
可能性は、なんにでもある。
「高いスループット(時間あたりの取引数)を実現し、低コストで使いやすいソラナのブロックチェーンは、マイクロペイメントやDeFi、NFT、ゲームなどのユースケースに最適。」と、バンク・オブ・アメリカのアナリストのアルケシュ・シャー(Alkesh Shah)は、2022年01月の顧客向けメモに書いていた。
暗号通貨市場は、先週末に突然の下落に襲われた後に反発し、ビットコインの価格は2022年04月18日にUS$3万9000付近に落ち込んだ後に、US$4万以上に回復した。「ソラナ」はこの反発をリードし、24時間で5%上昇した。一方、イーサリアムの価格は2022年04月18日に約US$2900に下落した後にUS$3000以上に上昇した。
このような話は、これまでにも何度も聞いたが、結局潰れた。