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イギリス政府が方針転換、高速鉄道HS2支線「ゴルボーン線」敷設計画を撤回。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年06月09日に、お金がないイギリス!イングランド北部とロンドンを結ぶ高速鉄道「HS2(High Speed Two/ハイスピード2)」計画を巡り、政府はウエスト・コースト本線と接続するための支線「ゴルボーン(Golborne)線」の敷設を撤回した。地元では敷設に反対する声が強かったが、政府の急な方針転換に鉄道業界では落胆が広がっている。

ゴルボーン線はイングランド北西部ナッツフォード(Knutsford)周辺でHS2から分岐し、マンチェスター東部のゴルボーン(Golborne)近くでウエスト・コースト(West corst)本線と接続する支線で、総延長は約21kmに上る。総工費は£30億が見込まれており、2030年代前半に着工し、30年代後半から40年代前半に開通する予定だった。

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ゴルボーン線はロンドンとスコットランドを結ぶウエスト・コースト本線とHS2を結ぶため、スコットランドとの交通の便が改善することが期待されていた。政府は今後、代替案を検討するとしている。

ゴルボーン線を巡っては、かねて地元議員や地域住民から懸念の声が上がっており、今回の動きは地元では歓迎されている。しかし、鉄道業界はこの支線がなければウエスト・コースト本線にボトルネックが生まれ利便性が損なわれるだけでなく、運輸部門の脱炭素化にもマイナスになるとして、計画撤回を批判している。

今お金がない。お金の余裕ができたら作ればいい。
コロナに続く、ウクライナ戦争で、イギリスは苦しい。

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