経済、移民、中絶、民主主義が有権者を動かす
米国の世論調査会社ギャラップ(Gallup)のメーガン・ブレナン(Megan Brenan)は2024年11月01日に、
ストーリーのハイライト
ハリスは国家の団結を促進し、民主主義を守る上で優位に立っている
トランプは米国を外国の脅威から守る上で優位に立っている
有権者はトランプの選挙活動よりもハリス氏の行動に満足している
今年の大統領選挙でどの候補者を支持するかを決める最も重要な要因として、経済を挙げる有権者は他のどの問題よりも多かった。自由回答形式の質問に対する回答で経済を挙げた有権者は全体で21%で、共和党員と共和党寄りの無党派層は 35% だったが、民主党員と民主党寄りの無党派層はわずか7%だった。
移民問題は有権者の13% が挙げており、大統領選挙の投票選択に影響を与える最大の要因として経済に次ぐ位置にあり、共和党員(25%)が民主党員(3%)よりも移民問題を挙げている。
一方、民主党員は、投票を左右する最大の問題として中絶(16%)と民主主義の維持(14%)を挙げることが多い。これら 2つの問題は、有権者全体で10人に1人弱が挙げています。
民主主義の維持に加えて、民主党員の6%が同様の概念、つまり米国における法の支配と自由の維持を挙げています。民主党員は、対立候補に対する一般的な嫌悪(9%)、倫理と誠実さ(8%)、人格(4%)、能力と常識(3%) など、さまざまな候補者固有の要因をよく挙げています。
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2024年10月14～27日のギャラップ世論調査によるこれらの結果は、有権者が投票する上で各問題の重要性を評価した際に経済が他の21の問題を上回ったことを示した9月の世論調査のデータと類似している。
https://news.gallup.com/poll/651719/economy-important-issue-2024-presidential-vote.aspx
現在の世論調査と同様に、共和党の有権者は経済と移民の重要性を強調する傾向が強く、一方、民主党の有権者は中絶と民主主義をより重要視した。2024年09月の調査では、有権者は経済と移民問題への対応についてドナルド・トランプ(Donald Trump)への信頼度が高かったが、中絶問題に関してはカマラ・ハリス(Kamala Harris)への信頼度が高かった。
ハリスは国家統一と民主主義で支持、トランプは米国の安全確保で優位(Harris Favored for National Unity, Democracy; Trump Better on Keeping U.S. Safe)
最新の調査では別の質問で、一連のより広範な社会的または政策的目標を達成する上でどちらの候補者がより優れているかを有権者に尋ねた。有権者のわずか過半数は、ハリス氏の方が国家の統一を促進し、民主主義と民主主義の原則を守り、若者や将来の世代のためにアメリカンドリームを守るのに優れていると考えている。有権者は、トランプ氏の方が米国を外国の脅威から守るのに優れていると考えている。どちらの候補者も、中流階級を強化したり、国が必要とする変化をもたらしたり、世界中の紛争を減らしたりするのに優れているという点で大きな優位性はない。
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共和党員および共和党寄りの有権者と民主党員および民主党寄りの有権者の大多数は、自党の大統領候補が調査対象となったすべての問題によりうまく対処できると考えている。共和党員はトランプ氏が国際的な脅威から国を守ると信じる傾向が最も強く(96%)、一方民主党員の最大の割合(96%)はハリス氏が民主主義と民主主義の原則を守ると信じている。
共和党員の有権者のうちトランプ氏が国家の団結を促進するのにより優れていると考える割合が最も低く(82%)、一方民主党員の同様に多数(86%)はハリス氏が米国を外国の脅威から守るのを支持している。
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米国の有権者はトランプよりもハリスのキャンペーンに満足している(U.S. Voters More Satisfied With Harris’ Campaign Than Trump’s)
登録有権者の53%がハリス陣営のやり方に満足している一方、トランプ陣営に満足している人は43%と少ない。最新の数字は2020年と似ており、ジョー・バイデン(Joe Biden)陣営に満足した有権者は56%、ドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営に満足した有権者は46%だった。
両党の選挙運動に対する満足度は2016年の方が低く、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)陣営に満足した有権者は48%、ドナルド・トランプ陣営に満足した有権者は30%だった。これらの数字は、2000年以降、両党の候補者の最低点である。選挙運動に対する満足度がこのように著しく低かったにもかかわらず、トランプはクリントンを破った。
大統領選挙運動に対する有権者の満足度の差が最も大きかったのは2008年で、バラク・オバマ(Barack Obama)(66%)とジョン・マケイン(John McCain)(41%)の選挙運動に対する見解は25ポイントの差があった。一方、2000年、2004年、2012年の両選挙戦に対する満足度は同程度でした。
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民主党員および民主党寄りの有権者の89%、共和党員および共和党寄りの有権者の81% が、今年の党の大統領選挙のやり方に満足している。2000年以降、民主党員の70%以上が民主党の選挙運動に満足していると回答している一方、共和党員のトランプに対する満足度は2016年に党内で最低(51%)を記録した。共和党員は、トランプの選挙運動に今年も2020年と同程度満足している。
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党派の有権者の大半は、投票について決心したと報告している(Most Partisans Now Report They’ve Made Up Their Minds About Vote)
米国の有権者の 10 人中 9 人以上、共和党員の 93%、民主党員の 95% が、大統領選挙で誰に投票するか決めていると述べています。ギャラップが最後にこの質問をしたのは 8 月で、そのときは共和党員 (78%) が誰を支持するか決めていると答えた割合は民主党員 (90%) より低かった。
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ギャラップは、これまでの大統領選挙でこの質問を定期的に行っていないため、今年は過去数年と比べて投票を遅らせた有権者がどのくらいいるかは不明です。しかし、2016年10月下旬の世論調査では、歴史的に不人気だった2人の候補者が対決した選挙で、22%の有権者がまだ決めていないことがわかりました。
https://news.gallup.com/poll/197231/trump-clinton-finish-historyally-poor-images.aspx
影響
有権者は今年の大統領選挙で誰を支持するかをほぼ決めており、すでに多くの人が投票しています。トランプが選挙に勝った場合、
https://news.gallup.com/poll/652853/half-votes-likely-cast-election-day.aspx
それはおそらく、経済や移民などの問題への彼の対応に対する有権者の信頼によるものでしょう。
逆に、ハリス氏が勝った場合、それはおそらく、彼女の性格に対する有権者の認識、選挙運動のやり方、米国の国家統一と民主主義に対する懸念など、いくつかの要因の組み合わせによるものでしょう。
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ギャラップ世論調査ソーシャルシリーズの仕組みについて詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.gallup.com/201200/gallup-poll-social-series-work.aspx
質問への回答と傾向の全文をご覧ください (PDF ダウンロード)。
https://news.gallup.com/file/poll/652973/2024_11_01_Pre-Election Topline and Tabs.pdf
https://news.gallup.com/poll/652970/economy-immigration-abortion-democracy-driving-voters.aspx