香港の中小企業の多くは倒産の危機に瀕している。彼らを救うことはできるのか?
香港の英字新聞「SCMP(South China Morning Post/サウス・チャイナ・モーニング・ポスト/南华早报/南華早報)」のデジタル・エディターであるシア・ドリスコル(Shea Driscoll)は2024年09月19日に、キャニックス・ヤウ(Cannix Yau)が2024年09月18日に公開した、香港の中小企業は、世界的な金融危機や2003年のSARSの大流行を乗り越えたが、今やかつてないほど苦境に立たされていると報告した。
3部構成のシリーズの第1回で、キャニックス・ヤウは、打撃を受けた飲食業界や、より良い日々を切望する他の業界について考察する。
香港のレストラン経営者アーサー・ヤン(Arthur Yeung)は、家業を閉めざるを得なくなったことに失望と苦々しい思いを隠せない。
ワンチャイのジョンストンロード(Johnston Road in Wan Chai)で8年間営業していた同氏のネブラスカ・ステーキハウス(Nebraska Steakhouse)は、新型コロナウイルスのパンデミック発生以来、約HK$(香港ドル)500万(US$64万1,455)の損失を出し、2024年11月10日にかつては賑わっていた飲食業界から撤退する。
最盛期には、俳優のチョウ・ユンファ(Chow Yun-fat)、ショーン・ラウ・チンワン(Sean Lau Ching-wan)、アンソニー・ウォン・チャウサン(Anthony Wong Chau-sang)など、多くの有名人が常連客として訪れていたという。
42歳の楊(Yeung)は、香港が昨年パンデミック制限を解除して営業を再開したときに客が戻ってくることを期待していたが、外食やレジャー活動の費用が安い中国本土に香港人が旅行し始めたことで、状況はさらに悪化した。
「特に旧正月明けの2月と6月は、客が一人もいない静かな夜が何度もありました」と楊は語った。
つまり、中国本土が香港人を連れて行ってしまった。
香港の陳茂波財務長官(Financial Secretary Paul Chan Mo-po/ポール・チャン・モポ)が、新しい対策を考える必要がある。