プーチンは習近平の予測不可能なパートナーであることを証明し、各国は絆を深める。
米国のWSJ(Wall Street Journal/ウォールストリート・ジャーナル)(電子版)は2023年03月19日に、中国指導者のロシア大統領に対する影響力は、見た目ほど明確なものではない 。
しかし中国の最高国家主席習近平(习近平/President Xi Jinping)は、他の外交政策目標が危ぶまれる中、ロシアへの国賓訪問を進めている。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(Russian President Vladimir Putin)が潰された後は、中国の最高国家主席習近平かもしれない。さらにイラン、サウジアラビア、ハリウッドを使ったアメリカのアラブ総攻撃は記憶に新しい。
今に、アメリカの世界支配を許すわけにはいかないという不安は、金もない、武器もない国による代理戦争の恐怖が表面化した。
そこにアメリカから起こった大手銀行崩壊は、その不安を煽った。
中国の習近平国家主席が今週ロシアを訪問するのは、北京への依存度を高めつつも、予測不可能な相手との関係を強化するためである。
ロシアは、天然ガスや石油を購入し、欧米の制裁に直面しながらも経済を維持するために中国を必要としている。
しかし、ウクライナやその他の地域で自国の目標を達成しようとするモスクワの動きから、プーチン大統領に対する習近平の影響力は依然として限定的である。
2022年、プーチンはが隣国を侵略して以来、プーチン政府は、北京がモスクワを支援していること、そして米国主導の世界秩序に異議を唱えるという両国共通の利益を強調することに苦心してきた。
例えば、2022年09月、クレムリンは、当時の中国立法府のトップであった李湛洲(China’s legislature, Li Zhanshu)が、ウクライナ問題と「ロシアの断固とした対応」に関して、北京の「理解と全面的支持」をロシア側に保証する映像を流出させた。
北京の意思決定に近い人たちによれば、もし中国がこの発言を公表すると知っていたら、この高官はもっと穏当な言葉を使っただろうとのことである。
2022年11月には、ロシアの新駐中国大使が、習近平がモスクワを訪問する予定であると記者団に伝え、混乱を招いたが、実際には中国の指導者が訪問を決定する前であったという。
プーチンらしい演出である。
しかし、習近平はモスクワ訪問を決定し、プーチンと40回目の直接会談を行った。今週の首脳会談は、中国が最大の貿易相手国である米国との関係にさらなる緊張をもたらす危険性があるとしても、ロシアとのパートナーシップの重要性が継続することを強調している。
ワシントンのシンクタンク、スティムソンセンターの中国プログラムディレクター、ユン・スン(Yun Sun, director of the China program at the Stimson Center, a Washington think tank)は、「習近平はロシアを倍増させている。」と述べた。
しかし、その背景には、バイデン大統領のタイミングの悪い中国攻撃がからんだ。
習近がロシア訪問を開始する直前の2023年03月18日土曜日、プーチン大統領はロシア軍の侵攻以来初めてウクライナ占領下の激戦地港湾都市マリウポル(Mariupol)を訪問し、北京の支持も得ていることを示そうとしたようである。
北京とワシントンの関係は、023年02月04日に米国が中国のスパイと思われる気球を米国領空を通過させた後に撃墜して以来、敵対関係のスパイラルに突入している。この気球の発見により、アントニー・ブリンケン国務長官(Secretary of State Antony Blinken)は、両国の仲直りの機会となるはずだった中国への出張をキャンセルした。
ロシアの戦闘機が急接近して米国のドローンが墜落した時、中国は、気球を打ち落とした米国が謝罪していないと言った。
バイデン大統領は、風船事件に関し習近平と話すと述べている。しかし、これまでのところ、北京は関与する意思があることをほとんど示していない。習近平中国外務省の王文彬報道官(Chinese Foreign Ministry spokesman Wang Wenbin)は先週、両首脳の電話会談の可能性について問われ、「コミュニケーションのためにコミュニケーションが行われるべきではない。」と述べた。
つまり、気球問題が噴出した時なら魔刺しも、ロシアに訪問する前では、全く意味が違う。
中国政府関係者は、習近平のロシア訪問が、アントニー・ブリンケン国務長官の北京訪問の日程を変更する努力を複雑にする可能性があると内々に語っている。
アメリカの作るタイミングが全て悪すぎる。
https://www.wsj.com/articles/putin-proves-an-unpredictable-partner-for-xi-as-nations-cement-ties-184c083f?mod=djemwhatsnews
https://whatsnews.cmail19.com/t/d-l-zhdhjht-ilhkxduhl-b/
https://whatsnews.cmail19.com/t/d-l-zhdhjht-ilhkxduhl-n/
https://www.wsj.com/articles/putin-xi-russia-china-ukraine-5c588831?mod=article_inline
https://www.wsj.com/topics/person/vladimir-putin
https://www.wsj.com/articles/china-russia-xi-putin-ukraine-war-11646279098?mod=article_inline
https://www.wsj.com/articles/ukraine-focus-returns-to-battlefield-as-wars-first-anniversary-passes-183c8d8d?mod=article_inline
https://www.wsj.com/articles/russia-china-challenge-u-s-led-world-order-3563f41d?mod=article_inline
https://www.wsj.com/articles/chinas-xi-jinping-plans-russia-visit-as-putin-wages-war-in-ukraine-e2d9c762?mod=article_inline
https://www.wsj.com/articles/u-s-china-plunge-further-into-a-spiral-of-hostilities-b9e539c0?mod=article_inline
https://www.wsj.com/articles/putin-visits-mariupol-in-first-known-trip-to-ukrainian-territory-taken-by-russia-during-war-5ef98e45?mod=article_inline
https://www.wsj.com/articles/how-a-balloon-opened-a-new-flashpoint-in-u-s-china-ties-a860465e?mod=article_inline
https://www.wsj.com/articles/iran-saudi-deal-scores-a-win-for-chinas-model-of-a-new-diplomacy-bacba072?mod=article_inline
https://www.wsj.com/articles/u-s-seeks-to-head-off-any-chinese-call-for-cease-fire-in-ukraine-ef456819?mod=Searchresults_pos1&page=1&mod=article_inline
https://www.wsj.com/articles/chinas-xi-to-speak-with-zelensky-meet-next-week-with-putin-f34be6be?mod=article_inline