見出し画像

バイデン大統領の一般教書演説、視聴者数は3,800万人。

AP通信は2022年03月03日に、米国の調査会社ニールセン(Nielsen)の視聴率(Nielsen ratings)によると、推定3,820万人のテレビ視聴者がジョー・バイデン大統領が初めて行った 2022年03月01日の一般教書演説(President Joe Biden’s State of the Union address)を視聴したと報告した。

これは、2020年にドナルド・トランプ(Donald Trump)が最後に行ったこのような演説の視聴者数3,720万人を上回ったが、2018年にトランプが初の一般教書演説にチャンネルを合わせた4,560万人には及ばなかった。

https://time-az.com/main/detail/76365

ニールセンは、今年の集計には、家庭外視聴と、RokuやXboxなどのデバイスに依存するストリーミング対応テレビでの視聴率の測定が追加で反映されていることが「重要」だと述べている。

後者の測定を考慮すると、テレビ放映された政治イベントの視聴率は13%も増加する可能性があるとニールセンは述べている。

バイデン大統領の2021年に、就任後初の議会演説では約2,700万人を動員し、比較対象となるトランプの2017年の就任式合同会議演説は4,770万人に比べられた。

ニールセンは、バイデンがロシアのウクライナ侵攻、インフレ、コロナウイルスの大流行に焦点を当てた火曜日の約1時間の演説を生中継した16のネットワークとチャンネルで視聴率を測定しました。

Fox News Channel の平均視聴者数は720万人と推定され、演説の最大の視聴者数となった。ABCの平均視聴者数は630万人、次いでCBSの490万人、CNNの480万人、NBCの470万人、MSNBCの410万人、Foxの190万人となっている。

米国の「mashup NY」は2022年03月02日に、バイデン大統領、警察部門の予算削減を求めるスローガン「デファウンド・ザ・ポリス(Defound the Police)」について、一般教書演説で、「デファウンド・ザ・ポリスは、答えではない」と明言した。「そのことに皆、合意すべきだ。彼らに資金を提供する。リソースや訓練を供給する」と主張した。

この宣言に、共和党の院内総務ミッチ・マコーネル上院議員(Senator Mitch McConnell)とケビン・マッカーシー下院議員(Representative Kevin McCarthy)を含む共和党議員からもスタンディングオベーションが起こった。

2022年01月に、マンハッタンのハーレムで、緊急通報の対応にあたった警察官2人が、男に銃で撃たれ死亡する事件があった。

バイデン大統領「警官らの遺族と面会し、彼らの払った犠牲には、一生の貸しがあると伝えた。」と明かし、「われわれは、コミュニティの信頼と安全を回復する使命を持ち続ける。」と語った。

このほか、銃暴力を削減するため、銃を購入する際の身元調査の導入や、殺傷能力の高いアサルト銃の禁止などの法制化を議員に求めた。

ジョージ・フロイド事件で警察改革運動が拡大

2020年06月に起きた警官によるジョージ・フロイド殺害事件(The murder of George Floyd)の後、全米で警察改革運動が拡大。事件が起きたミネアポリス市議会議員(Minneapolis City Council member)は、「DEFUND POLCE」の文字を掲げ、警察部門の予算削減と解体を宣言した。

警官による暴力への抗議活動「ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter)」運動の中から、警察部門の予算を他のソーシャルサービスへと再配分する「デファウンド・ザ・ポリス」や、警察解体を求める「アボリッシュ・ザ・ポリス(Abolish the Police)」運動も立ち上がった。

民主党では、ニューヨーク州のアレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(Congresswoman Alexandria Ocasio-Cortez of New York)、ミネソタ州のイルハン・オマル下院議員(Minnesota State Representative Ilhan Omar.)、ミシガン州ラシダ・タリーブ下院議員(Congresswoman Rashida Taleb, Michigan)ら左派議員らが、スローガンを支持した。

しかし、ミネアポリス市では、警察部門からUS$800万の予算を削減した結果、銃撃事件が2倍増加。ニューヨーク市でも2020年に、デブラシオ前市長(Former Mayor de Blasio)が、警察部門の予算をUS$10億削減したが、その後、犯罪件数が増加傾向にある。同市では昨年、治安の改善を公約に掲げ、デファウンド・ザ・ポリスを否定した中道派のエリック・アダムス(Eric Adams)が、当選を果たしている。

ただし、バイデン大統領の方針に対し、コーリー・ブッシュ下院議員(Congressman Cory Bush(Democrat, Missouri)民主党・ミズーリ州)は、「大統領は黒人の命を救うことについては、演説で一度も言及しなかった。資金を与えた結果、2021年は警察の発砲による死傷者数は記録的な数となった」と指摘。予算の削減を訴えたと伝えている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?