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米国商務省、中国のダンピング捜査で、ドイツとカナダもダンピング起訴。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAはは2023年08月21日に、USDOC(United States Department of Commerce/米国商務省)は2023年08月17日に、ドイツとカナダ、中国から輸入する缶用鋼板にダンピング(不当廉売)が認められたとの調査結果に基づき、制裁関税を課すとの予備的判断を発表した。

まさに藪蛇〜

ドイツの鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップ(Thyssenkrupp AG)を含むドイツ企業の缶用鋼板製品には、7.02%の追加関税を課す。

カナダ企業の製品に対する追加税率は5.29%で、これには鉄鋼大手アルセロール・ミタル(ルクセンブルク)傘下のアルセロール・ミタル・ドファスコ(ArcelorMittal Dofasco/Dofasco)も含まれる。中国からの輸入には、122.5%の反ダンピング関税を課す。

中国を調査していたら、ドイツとカナダも見つかったということだろう。

同省は、予備調査によりこれら3カ国のメーカーが自国市場より安い価格で輸出していることが判明したと説明した。特に中国は、主要メーカーが調査に協力的でなかったことが不利な推測結果につながったほか、他のメーカーも中国政府からの自立を証明できなかったため追加税率が高いという。

なお、調査対象にはイギリスやオランダ、トルコ、韓国、台湾も含まれていたが、ダンピングは認められないとの予備的判断に基づき制裁関税を課さなかった。

今回の調査は、米国鉄鋼大手クリーブランド・クリフス(Cleveland-Cliffs Inc9の申し立てを受けたもの。商務省は今後の調査を経て、中国については2023年10月31日に、その他の国については2024年01月08日ごろに最終判断を発表すると報告した。

https://www.thyssenkrupp-marinesystems.com/en/newsroom/marine-stories/innovation-engineering/autonomous-disposal-of-ordnance-at-sea
https://policy.trade.ec.europa.eu/enforcement-and-protection/dispute-settlement/wto-dispute-settlement/wto-disputes-cases-involving-eu/wtds424-united-states-anti-dumping-measures-imports-stainless-steel-sheet-and-strip-coils-italy_en
https://www.reuters.com/markets/commodities/us-impose-tariffs-tin-mill-steel-canada-china-germany-commerce-dept-2023-08-17/

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