最古のアルファベットを発掘?
Nature Briefingは2024年11月27日に、ジョンズ・ホプキンス大学のグレン・シュワルツ(Glenn Schwartz, Johns Hopkins University)は、円筒に刻まれた 2 つの文字は象形文字に似ており、これを作ったウンム・エル・マラの人々は貿易を通じてエジプトの象形文字と直接接触していた可能性があると報告した。
シリアの墓から発掘された 4,400 年前の粘土の円筒には、最古のアルファベット表記法の痕跡が刻まれている。
2004年にウンム・エル・マラ(Umm el-Marra)で発見されたEarly Bronze Age (2600–2150 BC)の墓には、指ほどの大きさの円筒が4つあり、8つの異なる記号が刻まれていた。文字は既知の言語に対応していないが、考古学者のグレン・シュワルツは碑文を分析し、記号は a、i、k、l、n、s、y に対応する音を表していると示唆した。碑文には人々の名前が記されていたか、墓の中の品物にラベルが貼られていた可能性があるとシュワルツは言う。
ただし、考古学で「最古」という言葉は、鬼門である。その近くでさらに古いものが見つかる可能性が多い。
シリアという土地は、まだ未解読文字が発見されている国であり、アレッポの城にあった博物館には未解読文字が多く保存されていた。中国からにシルクロードの地中海に向かった終点がレバノンにあり、さらにそこにはメソポタミア文化も地中海に向かった終点であり、エジプトとローマを結ぶ中継点で、多くの古代文化が交錯した地域で、レバノンの古代都市であったポリフォリ(Polifori/巨大都市という意味で、世界中に同名の都市が点在している)には、世界最大の古代図書館があったことが知られているが、それは十字軍が破壊した。
この図書館には、パーチメントに書かれたローマ語図書やギリシャ語図書、メソポタミアの楔形粘土版図書、中国から届いた紙の図書、エジプトから届いたパピルスの図書が集められていたと言われている
https://www.nature.com/articles/d41586-024-03876-3
https://www.bbc.com/news/magazine-36893303
https://www.history.com/news/8-impressive-ancient-libraries