イギリス空港、2022年末に8日間スト。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年12月09日に、イギリスのPCS(Public and Commercial Services Union/公務員労組)は2022年12月07日に、全土の主要・地域空港の入国審査官が、2022年12月23~26日と28~31日に賃上げを求めるストライキを決行すると発表した。
一日当たり約2,000~3,000人が参加する見通しで、クリスマスや年末の繁忙期と重なることから、大きな混乱が出ると予想される。
対象の空港は、
ロンドンのヒースロー空港(London Heathrow Airport)
ガトウィック空港(Gatwick Airport)
マンチェスター空港(Manchester Airport)
バーミンガム空港(Birmingham Airport)
カーディフ空港(Cardiff Airport)
グラスゴー空港(Glasgow Airport)
ニューヘイブン空港(Newhaven Airport)。
これらの空港では、スト期間中に合わせて1万便以上が到着する予定で、乗客200万人超に影響が及ぶと推定されている。
PCSのマーク・セルウォトカ書記長(Mark Serwotka, General Secretary of the British Public Service Workers' Union)は「組合員は低所得なことから食事を抜くこともあれば、暖房をつけることもできない」と指摘した。スト以外に選択肢はなく、「政府が直ちに資金を投入しなければ、状況はエスカレートする。」と述べている。
PCSが先に実施した、内務省や運輸省を含む124部門およそ10万人の組合員を対象とした投票では、うち86%超がストを支持した。
政府に対して、10%の賃上げと雇用の安定、公正な年金、解雇条件の保護を要求している。
なお、PCSは内務省管轄で、入国審査官のうち約75%はPCS労組に所属する。年末のストは他にも、運転免許試験官や雇用・年金省などでも予定されている。
イギリスでは、警察官のストや病院の看護婦、医者のストもある。
日本では、考えにくい。
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https://www.reuters.com/world/uk/border-force-workers-british-airports-strike-over-christmas-union-2022-12-07/
https://www.aljazeera.com/news/2022/12/7/uk-immigration-staff-at-busiest-airports-to-strike-over-christmas
https://www.euronews.com/2022/12/07/britain-strikes-pcs
https://www.theguardian.com/uk-news/2022/dec/07/border-force-staff-to-strike-over-christmas-in-row-over-pay
https://www.itv.com/news/2022-12-07/border-force-staff-to-strike-at-airports-across-uk-over-festive-period
https://news.sky.com/story/border-force-strikes-detailed-by-union-including-dates-affecting-airports-in-december-12763516
https://www.bbc.com/news/uk-politics-63893115
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