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イスラエルのベニー・ガンツ大臣が戦争内閣を辞任、ネタニヤフ首相に打撃。

CNNのナディーン・エブラヒム(Nadeen Ebrahim)は2024年06月09日に、イスラエルの戦争閣僚ベニー・ガンツ(Benny Gantz)はベンヤミン・ネタニヤフ首相の政権(Netanyahu’s government)を辞任し、ガザで捕らえられた人質のまれな救出を祝ってきた首相に打撃を与えた。

「ネタニヤフは我々がガザで真の勝利に向けて前進するのを妨げている(Netanyahu prevents us from moving forward to a real victory [in Gaza],)」とガンツは日曜のテレビ声明で述べ、政権離脱は「複雑で苦痛な決断だ(complex and painful” decision)」と述べた。

「だからこそ我々は今日、重い気持ちで、しかし心から非常事態政府を離脱する(That is why we are leaving the emergency government today with a heavy heart, but with a whole heart,)」とガンツは述べた。

ネタニヤフ首相の最大の政治的対抗馬と目されるガンツは、2023年10月07日のハマス攻撃から8カ月後に辞任する理由について、「国内および意思決定機関の状況が変わった。(the situation in the country and in the decision-making room has changed.)」と述べた。

同氏はネタニヤフ首相がガザ地区の戦後戦略よりも自身の政治的配慮を優先していると非難し、「運命的な戦略的決定は政治的配慮のためためらいや先送りに遭う(fateful strategic decisions are met with hesitancy and procrastination due to political considerations,)」と主張し、首相に今後数ヶ月以内に選挙を実施するよう求めた。

「ネタニヤフ首相に呼びかける。合意された選挙日を設定すること。国民が引き裂かれるようなことはさせないでほしい(I call on Netanyahu: set an agreed election date. Do not let our people be torn apart,)」とガンツは述べた。

ガンツの決定は、先月首相に6月8日までにハマスとの戦争の新たな計画を示すよう求めた最後通告を果たすものである。

イスラエルのベニー・ガンツ大臣は、2024年6月9日にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の緊急政府からの辞任を発表した後、メディアに対して語った。

ガンツは土曜日に辞任すると予想されていたが、イスラエル軍が4人の人質を救出したとの報道を受け、発表を延期した。この作戦でガザ当局は270人以上のパレスチナ人が死亡したと述べた。

ネタニヤフ首相は、今は分裂ではなく団結の時だとして、ガンツにイスラエルの緊急政府に留まるよう求めたが、ガンツの辞任は行われた。ガンツの発表を受けて、ネタニヤフ首相はガンツに考えを変えるよう促した。

「ベニー、今は選挙戦を放棄するときではない。力を合わせるときだ」と、Xの投稿でネタニヤフ首相はガンツ氏に語った。

「イスラエル国民の皆さん、我々は勝利し、戦争のすべての目的が達成されるまで戦い続ける。最も重要なのは、人質全員の解放とハマスの排除だ」とネタニヤフ首相は述べた。

ネタニヤフ首相は、ハマスとの戦争の重荷を分かち合う用意があり、「敵に勝利をもたらし、国民の安全を確保する」あらゆる政党に門戸を開いていると述べた。

ガンツの決定はネタニヤフ政権を直ちに危険にさらすものではない。同氏の政党は首相の連立政権の一部ではなかった。首相の連立政権は、イスラエルの国会である120議席のクネセトで64議席を占め、過半数を維持している。しかし、ハマスによる2023年10月07日の攻撃から4日後に設立された戦争内閣には、ネタニヤフ首相のリクード以外の政党からの代表はいないことになる。

首相の他に、非常事態政府で決定権を持つ唯一のメンバーは、同じくリクード党のヨアブ・ギャラント国防相(Defense Minister Yoav Gallant)である。

ただし、ガンツの発表後、極右のイスラエル国家安全保障相ベン・グヴィル(Israeli National Security Minister Ben Gvir)は戦争内閣への参加を要求した。

ガンツの決定は、イスラエルの西側同盟国やガザで拘束されている人質の家族から、戦争を終わらせて捕虜を連れ戻すよう求める声が高まっている中でのネタニヤフ首相への対応である。

戦争が始まってから8か月が経、ハマスのトップリーダーのほとんどが逃亡中で、100人以上の人質が飛び地に拘束されているため、イスラエルは宣言した目的をまだ達成できたいない。

米国はネタニヤフ首相に対し、ガザに対する具体的な戦後計画を提示するよう繰り返し求めている。先週、イスラエルとの3本柱の和平協定案を発表した米国のジョー・バイデン大統領(US President Joe Biden)は、ネタニヤフ首相が紛争の長期化で利益を得ている可能性が高いと示唆している。

64歳の元国防相ガンツは先月、ネタニヤフ首相はハマスの排除、ガザからの人質の帰還、飛び地での代替政府の樹立、国北部からの避難民イスラエル人の帰還、サウジアラビアとの正常化を進める計画を​​含む計画を提出すべきだと述べた。

ネタニヤフ首相はガンツの脅迫を拒否し、彼の最後通牒はイスラエルに損害を与えると述べた。

4月、ガンツは戦争1周年を前に9月にも早期選挙を実施するよう求め、「イスラエル社会は指導者との契約を更新する必要がある」と述べた。

世論調査によると、ガンツは首相よりも人気が高いことが多い。イスラエルのマアリヴ紙(the Israeli Maariv newspaper)が2024年06月07日金曜日に発表した調査では、ガンツの支持率は42%、ネタニヤフは34%だった。

ガンツがメンバーだった戦争内閣は、イスラエル政府全体から独立して運営されている。戦争内閣はガザでの戦闘に関する決定を下す責任を負っている。

「ガンツは、極右とのバランスを取り、無謀な意思決定を防ぐために、2023年10月07日の4日後に政府に加わった」と、イスラエルの元外交官アロン・ピンカス(Alon Pinkas, a former Israeli diplomat)はイスラエルのハアレツ紙(Israel’s Haaretz newspaper)に記した。「ガンツは、無能で救世主的なはみ出し者だらけの政府の中で、自分が責任ある大人だと考えていた。」

https://www.haaretz.com/israel-news/2024-05-31/ty-article/.premium/gantz-overstayed-in-the-govt-now-netanyahu-doesnt-care-about-his-clumsy-maneuvering/0000018f-ce78-dc8d-a18f-fffdda840000

戦争が長引くにつれ、イスラエル北部の避難民は帰宅できず、人質はガザに捕らわれたままだったため、ガンツは内閣に留まると人気を失うと悟ったのかもしれないとピンカスは述べた。

「ガンツが政権に長く留まれば留まるほど、ガンツ氏は弱体化するだろう」とピンカスは書いている。「ガンツの立場が首相の立場と一致するほど、両陣営で敗北することになる。右派は帰国し、中道派は他の選択肢を求めるだろう」

これは進展中の話だ。続きは後日。と書いている。

まだまだ続く!

今後どうなるのだろう。

私は追い続ける。

2024年06月08日---イスラエル人人質4人が救出された。
2024年05月18日---イスラエル戦争内閣のメンバー、06月08日にイスラエル政府の敗北を明らかにするか。

イスラエル人人質4人が救出は、ネタニヤフ首相にとって、あまりにもタイミングが合いすぎる。

ネタニヤフ首相にとって、人質救出より、何人のハマス、パレスチナ人を殺すかになっている。

まさに、トイフェルである。

https://edition.cnn.com/2024/06/09/middleeast/benny-gantz-resignation-post-war-plan-gaza-intl-latam/index.html


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