米国の農産物商社大手「カーギル」は、牛用のメタン吸収マスクを販売へ。
牛の「おなら」と「げっぷ」の問題はオーストラリアで2008年に、大きな話題になった。
しかし、オーストラリアで牛の「おなら」と「げっぷ」を減らすためには、オーストラリアの経済に大きく影響すると言うことになり、うやむやになっている。
話題は、牛肉を食べるより、植物性偽造肉を勧めることになった。
そこで、米国の農産物商社大手「カーギル(Cargill)」が牛の「げっぷ」で出るメタン吸収し、温暖化対策に役立てようとマスクの販売を開始した。
このマスクは、イギリスの「ゼルプ(Zelp Ltd)」が開発し、ヨーロッパの酪農家向けに2022年から提供を開始する。
メタンガスは二酸化炭素(CO2)の80倍の温室効果をもたらす。
農産物商社の米国の「カーギル」は、牛が排出するメタンを吸収できるウエアラブル機器の販売を開始する。
畜産業界の地球温暖化ガス削減に役立つ可能性のあるイギリスのスタートアップ企業の実験的技術を支援する。
マスクに似た形状のこの機器は、イギリスの「ゼルプ」が開発したもので、牛のメタン排出を半分以上減らすことができるという。
食肉会社や乳製品会社にとって家畜から排出されるメタンは、気候変動対策で極めて重要かつ困難な課題の1つになっている。「カーギル」は広範囲な顧客層を持つため、製品の開発を続け、投入準備を進める「ゼルプには需要確保で助けになりそうだと言う。
牛が放出するメタンの約95%はげっぷや鼻腔を通じて排出され、大気中に放出されると最初の25年間は、二酸化炭素の80倍の温室効果をもたらすと言う。
しかし、牛の「おなら」はどうなるのか?
まだ。開発されていない。
牛の「おなら」は、本当に牛が放出するメタンでは、それほど少ないのか?
ゼルプの機器は牛の口の上に装着し、車の触媒コンバーターに似た働きをする。ソーラー充電式バッテリーで動くファンでげっぷのガスを集め、メタン吸収フィルターのある部分に閉じ込める。フィルターが飽和すると、化学反応によってメタンが二酸化炭素に変わり、その後放出される仕組み。
ゼルプの最高経営責任者(CEO)フランシスコ・ノリス(Francisco Norris)によると、同社は小型化と装置内のエネルギー最適化に取り組んでいる。製造パートナーと交渉中で年末に量産体制を整えたい考えで、1年目に5万個の生産を目指すという。
さらに、メタンガスは二酸化炭素の80倍の温室効果をもたらすので、半分でも40倍の温室効果をもたらす。
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