先進国は、一斉に利上げ。欧州中央銀行編。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年02月04日に、先進国で利上げ圧力高まる中で、ECB(European Central Bank/欧州中央銀行)は2022年02月03日に政策理事会を開き、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)を過去最低のゼロ%に据え置くことを決めた。
中銀預入金利もマイナス0.5%で維持。インフレ率が高騰し、慎重姿勢を貫いた。
https://time-az.com/main/detail/76178
政策理事会は、インフレ率が予測期間以後も目標の2%前後で安定的に推移すると判明するまで、政策金利をゼロ%に維持、またはそれ以下にする方針だと説明した。また、コアインフレ率の推移がインフレ率の2%での安定と中期的にわたり同調するかも評価するとした。
2020年03月に設けた「PEPP(Pandemic Emergency Purchasing Programme/パンデミック緊急購入プログラム)」については、2022年03月末に終了させる方針を改めて示した。2020年第1四半期(01~03月)の購入ペースを前期より減速し、3月末で買い入れを打ち切る方針。
従来の資産購入プログラムも前回の決定を維持。PEPP終了の影響を緩和するため、買い入れ額を現行の毎月€200億から第2四半期は€400億に引き上げ、第3四半期からは€300億とする。10月以降は買い入れ額を€200億に戻し、必要な限り継続するとしている。
ECBのクリスティーヌ・マドレーヌ・オデット・ラガルド(Christine Madeleine Odette Lagarde/1956年 - )総裁は「過去数カ月にインフレが急激に加速し、2022年01月も予想に反してさらに上向いた。」と指摘した。これは主にエネルギー価格の高騰によるものとし、インフレ率の高止まりは従来予想より長引くとの見解を示した。ただ、年内には減速するとみている。
ユーロ圏の1月のインフレ率(速報値)は5.1%と、2021年12月の5%からさらに加速し、統計開始以降の最高を更新した。
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