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イタリアで右派連立政権が発足 メローニ、初の女性首相に就任。



イタリアで2022年10月22日に、極右政党「イタリアの同胞(Brothers of Italy/Fratelli d'Italia)」と右派「同盟(Alleanza)」、中道右派「フォルツァ・イタリア(Forza Italia)」による連立政権が事実上発足した。首相にはイタリアの同胞の極右の女神ジョルジア・メローニ(Giorgia Meloni)党首(45)が就任。


イタリア初の女性首相が誕生した。

第2次世界大戦後で最も右派色の強い政権となるが、メローニは懸念払拭(ふっしょく)のため穏健派を要職に起用。国際的なパートナーと緊密に協力する姿勢を示している。

閣僚24人のうち、9人はイタリアの同胞から起用。同盟とフォルツァ・イタリアからは5人ずつ入閣した。経済財務相には、同盟の中でも穏健派で親欧州連合(EU)寄りとされるジャンカリオ・ジョルジェッティ前経済開発相(Former Minister of Economic Development Giancarlo Giorgetti)が就いた。外務・国際協力相兼副首相には、欧州議会議長や欧州委員会委員を務めた経験を持つフォルツァ・イタリアのアントニオ・タヤーニ副党首(Deputy leader of Forza Italia, Antonio Tajani)を起用。「同盟」を率いるマテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)書記長は、インフラ・運輸相兼副首相に就任した。なお、女性閣僚は6人にとどまった。

イタリアの同胞は、ファシズム指導者ベルノ・ムッソリーニ(Benito Mussolini)の支持者によるネオ・ファシズム運動(neo-fascist political party)の流れをくむ。メローニはこれまで、反移民、反LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の姿勢を示してきたが、選挙戦ではウクライナ支援を強調し、EUに懐疑的な態度も和らげた。

サルビーニや「フォルツァ・イタリア」を率いるシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相は親ロシア寄りとされ、親露勢力の政権参加を不安視する声もある中、メローニは就任後、ウクライナとの連帯をあらためて強調。北大西洋条約機構(NATO)についても、「軍事同盟以上の存在であるNATOと協力する準備ができている」と前向きな姿勢を示した。

メローニは近日中に、議会での信任投票を経て正式に新政権を発足させる見通しである。

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