ベネズエラのマドゥロは、マルクス主義者のキリスト教徒。鉄腕の「スーパーヒーロー」
多くの人が避難している中で、インドの新聞「タイムズ・オブ・インディア(Times of India)(電子版)」の姉妹誌経済新聞「エコノミック・タイムズ(The Economic Times/電子版)」は2024年07月29日に、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領(Venezuela's President Nicolas Maduro)は、独裁主義と国家によるプロパガンダへの依存の非難に直面しているにもかかわらず、3期目に再選されました。
マドゥロは、CNE選挙機関で野党のライバルであるエドムンド・ゴンザレス・ウルティア(Edmundo Gonzalez Urrutia)の44.2%に対して51.2%の票を獲得しました。長年の経済危機で非常に不人気であったにもかかわらず、マドゥロは困難な選挙でさらに6年間の任期を獲得しました。
マドゥロの最後のダンス?ベネズエラの究極の政治的生き残り者がこれまでで最も厳しい課題に直面していた。
しかし、 APファイルによればベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が、2014年02月01日、ベネズエラのポルラマルで行われたカリビアン・シリーズ野球トーナメントの開会式(the opening ceremony of the Caribbean Series baseball tournament in Porlamar, Venezuela)で投球の準備をしている。
日曜日に3期連続で再選されたベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、政権の激動の10年間で何度も見放されてきた。
亡き革命指導者ウゴ・チャベス(Hugo Chavez)のようなカリスマ性も石油収入の潤沢さもないマドゥロ大統領は、権力の座にとどまるために完全な独裁主義に頼っていると人権団体から非難されている。
マドゥロ政権に忠誠を誓うCNE選挙委員会は日曜日、マドゥロ大統領が51.2%の票を獲得し、野党のライバルであるエドムンド・ゴンザレス・ウルティア氏が44.2%を獲得したと発表した。
長年の経済危機で不人気が続いていた61歳のマドゥロ大統領だが、敗北すれば「大虐殺」になるという脅しの影で行われた緊張した選挙で、さらに6年間の任期を勝ち取った。
背が高く、口ひげをたくわえ、白髪を後ろになでつけたマドゥロ大統領は、国が全面的に支援するプロパガンダ活動の恩恵を受け、建物のファサードには彼のイメージが貼られ、テレビからは彼の声が響き渡った。
同時に、彼は野党に対し、数十人の逮捕、ライバルの政治的資格剥奪、絶え間ない嫌がらせなど、容赦ない迫害キャンペーンを実施したと批評家は言う。
世論調査ではマドゥロの大敗が予想されていた。しかし、マドゥロが敗北を覚悟したのはこれが初めてではない。
マドゥロは、与党PSUV(Partido Socialista Unido de Venezuela/United Socialist Party of Venezuela/ベネズエラ統一社会党)内の懸念にもかかわらず、チャベスが自ら選んだ後継者として権力の座に就いたのが最初だった。
チャベス大統領がガンで亡くなった後、マドゥロ大統領は2013年にわずかな差で初選挙に勝利した。
それ以来、マドゥロ大統領は次々と危機を回避し、強権政治で政権を固め、ベネズエラの平均的な人々の生活がますます悲惨になる中、権力を固めてきた。
世界的な原油価格の急落により石油ブームが崩壊し、暴走するインフレと深刻な物不足を特徴とする悲惨な経済危機から、何百万人ものベネズエラ人が国外に逃れた。
野球とサルサ
カラカス生まれのマドゥロは、マルクス主義者でキリスト教徒であると公言しており、10代の頃はエニグマ(Enigma)というロックバンドでギターを弾いていた。
彼は野球ファンで、妻のシリア・フローレス(Cilia Flores)とサルサを踊る。テレビカメラの前でよく踊る。フローレスは元検察官で、マドゥロはフローレスを「第一戦闘員(First Combatant)」と呼んでいる。
マドゥロは「労働者の大統領(worker president)」を自称しようとしており、高尚な人物と間違われないようにわざと英語で間違った話し方をしているとされている。
若い頃、マドゥロはカラカス地下鉄(Caracas metro)の労働者の組合リーダーとなり、1980年代には政治教育を受けるために共産主義のキューバ(Cuba)に渡った。
チャベスが政権を握った際に国会議員(National Assembly )に選出され、議会議長を務めた後、2006年に外務大臣(foreign minister)に就任、その後、2013年に師が死去するまで副大統領(vice president)を務めた。
「帝国主義との戦い」
大統領として、マドゥロは想像上の脅威や現実の脅威を数多く乗り越えてきた。その中には、2018年に失敗した爆発物搭載ドローン攻撃で兵士数名が負傷した事件も含まれる。
マドゥロは、2018年の再選を数十カ国が承認しなかった後、司法、議会、軍、国家機関への統制強化に注力し、制裁をうまく乗り切った。
マドゥロ大統領は、中国、ロシア、その他の独裁的な国際的勢力との緊密な政治的、経済的関係に支えられており、そのおかげで国はかろうじて持ちこたえている。
ベネズエラの苦境に対する非難をかわすため、マドゥロ大統領はチャベス大統領の反米陰謀説を支持し、米国が大統領暗殺を企て、西側諸国がかつて繁栄していた経済を破壊したと非難している。
その間ずっと、大統領は政治的反対意見のチャンネルを閉ざし、正当な手続きをほとんど無視して反対派や挑戦者を監禁したと、観察者は言う。
ベネズエラは国際刑事裁判所(International Criminal Court)による人権侵害の捜査を受けている。
国が悪化する中、マドゥロ大統領は現実政治に長けていることを示した。
昨年、大統領は野党と合意して今年選挙を実施し、米国の制裁緩和やその他の譲歩を勝ち取った。
しかし、大統領は条件を破り、制裁は4月に復活したが、ワシントンはシェブロン(Chevron)やレプソル(Repsol)などの石油会社がベネズエラで操業を続けるために個別のライセンスを申請することを許可している。
マドゥロ大統領は、実生活でどこにでもいる自分のペルソナを高めるため、自分をイメージした人気のテレビやインターネットの漫画キャラクターを通じて、長年苦しんでいる国民に自分を気に入ってもらおうと努めてきた。
スーパー・ビゴーテ(Super-Bigote/スーパー・ムスタッシュ/Super Moustache)は、「帝国主義と戦う」マントをまとったスーパーヒーローだ。
大統領はまた、74歳の野党候補エドムンド・ゴンザレス・ウルティアと比べて自分の活発さを強調するため、闘鶏の「ガロ・ピント(Gallo Pinto)」の紋章を採用した。
彼は、世間で言われるより、ベネズエラ国民に好かれている。
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