MetaMask、初の完全オンチェーンのカードとして、マスターカードでブロックチェーン対応決済カードをテスト。
CoinDeskJapanは2024年03月12日に、MetaMask(メタマスク)はマスターカード(MasterCard)の決済カードをテストしており、初の完全オンチェーンのカードだとしている。
CoinDeskが確認したマーケティング資料によると、バーンクス(Baanx)が発行したこのカードにより、ユーザーは「カードが受け入れられる場所ならどこでも、日常の買い物で、暗号資産を使うことができるようになるという。
イーサリアム(Etherium)ブロックチェーンの人気暗号資産(仮想通貨)ウォレットであるメタマスク(MetaMask)は、バーンクス(Baanx)が発行した、マスターカードの巨大ネットワーク上で機能する完全オンチェーンの決済カードをテストしているという。
CoinDeskはマーケティング資料とテストプラットフォームで確認した。
このような製品により、それぞれの分野の二つの大手が統合されることになる。
メタマスクは月間アクティブユーザー数が3000万人を超える最大のセルフカストディウォレットだ。一方マスターカードは、世界各地に広がるクレジットカード・デビットカードのネットワークを通じて、従来の金融システムに主要な資金ルートを提供している。
マーケティング資料によると、メタマスクとマスターカードの決済カードは「史上初の真の分散型Web3決済ソリューション」となり、ユーザーは「カードが受け入れられる場所ならどこでも、日常の買い物に」暗号資産を使用できるようになるという。
以前から言っていた暗号資産を使用したモバイル・マネーの途上である。
これで中国は、モバイル・マネー市場から一歩遅れることになる。
カード会社のアプローチが続く
マスターカードとその競合のビザ(Visa)は最近、パブリック・ブロックチェーンの開発者コミュニティやセルフカストディウォレットのプロバイダーに密かにアプローチしていた。マスターカードはメタマスクだけでなく、ハードウェアウォレット会社Ledgerとも提携しているとCoinDeskが昨年10月に報じていた。
一方ビザは、国境を越えた支払いをめぐってステーブルコインのUSDコイン(USDC)やソラナブロックチェーンと提携し、イーサリアムブロックチェーンのガス代支払いなどの問題を解決しようとしている。
ただし、米国政府は、USDCに消極的である。
メタマスクを開発したコンセンシス(Consensys)はコメント要請に応じなかった。
マスターカードの代表者はCoinDeskの取材を受けて2023年10月の同社の声明に言及した。
その声明では、「マスターカード・マルチトークンネットワーク(Mastercard Multi-Token Network)、暗号資産クレデンシャル(Crypto Credential)、中央銀行デジタル通貨(CBDC)パートナープログラム(CBDC Partner Program)、そしてWeb2とWeb3を接続する新しい各種カードプログラムなど、マスターカードは幅広い革新的な製品やソリューションを通じて、デジタル資産分野に信頼性と透明性のあるアプローチをもたらしている」とされていた。
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|翻訳・編集:林理南
|画像:MetaMask
|原文:With Mastercard, MetaMask Tests First Blockchain-Powered Payment Card