見出し画像

世界初の液化水素運搬船が、水素を積み日本に帰還する。

画像1

アジア経済ニュースNNA ASIAは2022年01月28日に、オーストラリア・ビクトリア(VIC)州ヘースティングス港(Port of Hastings, Victoria (VIC), Australia)に2022年01月21日に到着した世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」が、水素を積み日本に帰還するため今週出港する予定にしていると報告した。

画像2

オーストラリア国内では2021年から水素事業が一気に盛り上がり、大手企業が続々と投資を進めている。

https://time-az.com/main/detail/76122

一方、オーストラリアの経済新聞「AFR(The Australian Financial Review/オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー)」は、液化水素の輸送コストが高額であることから、発電用燃料としてはアンモニア輸送の方が現実的ではないかとの見方もあると伝えた。

画像3

「すいそ ふろんてぃあ」は、日本の企業連合が「日豪HESC(Hydrogen Energy Supply Chain/水素エネルギー・サプライチェーン)構築実証事業」の実証実験で利用する。神戸港に到着し、荷揚げを行うのは2022年02月中旬となる見通し。

新興水素企業シムテック・ハイドロジェン(ScimTek Hydrogen)は、「今回の水素輸送は液化水素の取り扱いについて必要な知識を学ぶことができるもの」と評価した。

画像4

国内では、鉄鉱石採掘大手FMG(Fortescue Metals Group/フォーテスキュー・メタルズ・グループ)のアンドリュー・フォレスト会長(Chairman Andrew Forrest)が、2030年までに再生可能エネルギーを利用して製造するグリーン水素を1,500万トン生産する目標を掲げている。

画像5

また石油大手サントス(Santos)も天然ガスから抽出し、二酸化炭素(CO2)を炭素回収・貯留(CCS)技術で貯留するブルー水素の生産に向けた計画を進めている。

画像7

HESC事業に参画する日本企業は、
◇川崎重工
◇電源開発(Jパワー)
◇岩谷産業
◇丸紅
◇住友商事――となっている。

ビクトリア州ヘースティングス港(Port of Hastings, Victoria)の緯度、経度。
38°22'24.3"S 145°13'18.6"E
または、
-38.373403, 145.221836

画像6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?