イギリス医療従事者、過去最大スト。
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年02月07日に、イングランドで2023年02月06日に、NHS(National Health System/国民医療制度)の医療従事者が賃上げを求めて一斉にストライキを決行した。
これまで別々だった看護師と救急隊員などが同時に実施したことから、ストは約2万5,000人が参加した2023年01月を上回り過去最大規模となった。バークレー保健・社会福祉相は、職員不足により国民医療制度(NHS)が一段と逼迫(ひっぱく)すると警告した。
イングランドとウェールズでは昨年夏以降、医療従事者だけでなく、公務員などを中心に約50万人が参加するストが断続的に行われてきた。未曾有の高インフレを背景に、物価の上昇を反映した賃上げや人員不足の解消を要求してきた。
政府と労組との交渉はいずれも決裂。
イギリスのリシ・スナク首相(Rishi Sunak British Prime Minister)は2023年02月02日に、TalkTVのインタビューで「できることなら看護師の賃金を大幅に上げたい」とする一方、「医療機器や救急車の提供など、他の分野でNHSに資金援助を行っている。」と賃上げに消極的な姿勢を示していた。
そんな中、ウェールズ(Wales)では、自治政府が突如賃金の提示額を引き上げ、看護師と一部の救急隊員は2023年02月06日に予定していたストライキを中止した。
イギリスの労働組合ユナイト(Unite)の幹部シャロン・グラハム(Sharon Graham)は2023年02月05日ni、公共放送BBCに対しスナク首相が交渉のテーブルに着くことを望むとし、「政府は人命を危険にさらしている」と批判した。
スナク首相は、イギリスのボリス・ジョンソン元首相(Former Boris Johnson British Prime Minister)が現役の時、気前よく賃金を提供して、人気になった過去の経緯がある。
これでは、スナク首相の政権も長くはない。
早速、リズ・トラスがSpectator TVに登場した。
恥も外聞も無い。
どんなボロ負けでも再生するのが政治家である。
阿部さんも、一回撤退し、アベノミクスで再登場した。これこそが政治家である。
撃たれて殺された場合は、次がない。残念!
2023年01月13日---ストが続くイギリスで、今度は公務員10万人スト。
2023年01月10日---イギリス政府、公共部門のスト制限法案を提出。
2022年12月22日---イギリスで、みんなが感謝していた救急隊員1万人がスト!
https://europe.nna.jp/news/show/2477009
https://www.reuters.com/world/uk/britain-faces-largest-ever-healthcare-strikes-pay-disputes-drag-2023-02-05/
https://www.wsws.org/en/articles/2023/02/06/bilv-f06.html
https://www.theguardian.com/politics/live/2023/feb/06/nhs-strikes-nurses-ambulance-workers-government-union-pay-negotiations-conservatives-rishi-sunak-uk-politics-latest