ドイツのRWE、グリーン水素の試験生産開始
ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年08月19日に、ドイツのエネルギー大手RWEは、北部ニーダーザクセン州リンゲン(Lingen, Niedersachsen)のグリーン水素プロジェクトが始動したと発表した。
容量合わせて14メガワットの電解槽を使った試験生産を開始しており、2027年までに規模を300メガワットに拡大する計画だ。
生産設備はエムスランド・ガス火力発電所の敷地内にあり、再生可能エネルギー由来の電力を用いて、1時間当たり270キログラムの水素を生産することができる。容量10メガワットのAWE(Alkaline Water Electrolysis Equipment/アルカリ水電解装置)と4メガワットのPEM(Proton Exchange Membrane/プロトン交換膜)型の電解装置があり、どちらが商業生産に適しているかを見極める。
今後は商業生産に向け、25年に電解槽を100メガワットまで増やす。プロジェクトは、ドイツ政府とニーダーザクセン州政府から計4億9,000万ユーロの補助金を得ている。
同プラントで生産されたグリーン水素は、ニーダーザクセン州と西部ノルトライン・ウェストファーレン州の企業に供給する予定。これに向け、リンゲンとノルトライン・ウェストファーレン州ゲルゼンキルヘン(Gelsenkirchen)を結ぶ全長130キロメートルのパイプラインを整備する。
リンゲンのグリーン水素プロジェクトは、ドイツ政府が進める水素イニシアチブ「ゲットH2」に組み込まれている。このイニシアチブはグリーン水素によるエネルギー転換を進めるためのもので、再生エネや水素生産を後押しするほか、32年までに全長約9,700キロメートルの水素供給網を構築する計画だ。
https://europe.nna.jp/news/show/2694676
https://www.rwe.com/forschung-und-entwicklung/wasserstoff-projekte/pilotanlage-h2-elektrolyse-lingen/
https://www.rwe.com/forschung-und-entwicklung/wasserstoff-projekte/wasserstoff-projekt-get-h2/
https://www.rwe.com/presse/rwe-ag/2024-08-12-startschuss-fuer-gruene-wasserstoffproduktion-in-lingen/
https://www.envirochemie.com/de/gruener-wasserstoff/?gad_source=1&gbraid=0AAAAAD8549FCWil0-3LTLY5cRJAgJp7pZ&gclid=EAIaIQobChMI-pvgu76AiAMVkftMAh0b9TdREAAYASAAEgJUcfD_BwE
https://www.sunfire.de/de/news/detail/sunfire-feiert-mit-rwe-startschuss-fuer-gruene-wasserstoffproduktion-in-lingen