仮想通貨VCのParadigm、業界最大2900億円のファンド新設。

画像1

Forbes JAPANは2021年11月17日に、米国の暗号資産(仮想通貨)に特化した投資会社Paradigm(パラダイム)は2021年11月15日に、暗号資産分野に投資するUS$25億(約2900億円)規模のファンドを新たに組成したと発表したと報告した。

画像2

暗号資産ファンドとしては、シリコンバレーの有力VC(Venture Capitalベンチャーキャピタル)、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)が2021年06月に発表したUS$22億(約2500億円)規模のものを超え、最大規模になった。

https://time-az.com/main/detail/75630

Paradigmは、米国の暗号資産交換大手コインベース共同創業者のフレッド・エアサム(Fred Ayresome, Co-Founder of Coinbase)と、米国の大手VCセコイア・キャピタルの元パートナー、マット・ホワン(Matt Hwang, former partner at leading US VC firm Sequoia Capital)が2018年にサンフランシスコで設立した。

画像3

新ファンドの規模は先月に資金調達を始めた時点ではUS$15億(約1700億円)を目標としていたが、このところに投資家の関心の高さを反映してそれをはるかに上回るものになった。

画像4

新ファンドはParadigmの旗艦ファンドとともに、あらゆるステージ・地域の暗号資産企業に投資する予定だと言う。
Paradigmは投資の機が熟している2つの分野として、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を使った金融サービス「DeFi(ディーファイ、分散型金融)」と、ブロックチェーンプラットフォームに基づくソフトウェア「Web3アプリ」を挙げている。DeFiの資産規模はUS$1000億(約11兆円)にのぼる。

画像5

フレッド・エアサムはイギリスの経済新聞FT(フィナンシャル・タイムズ/Financial Times)のインタビューで、とりわけNFT(Non-Fungible Token/非代替性トークン)をベースにしたアプリは成長余地が大きいとの見方を示している。
広告

コロナ禍の間に暗号資産の価格が爆発的に上昇したことを背景に、暗号資産分野への投資は記録的な活況を呈している。

調査会社のピッチブックによると、今年第1〜3四半期のVC企業による暗号資産スタートアップへの投資件数は1100件超、投資総額はUS$210億(約2兆4000億円)あまりと前年同期比約5倍にのぼった。7月には、FTXが暗号資産業界で過去最大となるUS$9億(約1000億円)の資金調達ラウンドを行った。

パラダイムのファンドはこれまでに資産規模がUS$100億(約1兆1000億円)に達しており、コインベースや米同業のFTXトレーディングを含む暗号資産企業およそ40社に投資している。

フォーブス(Forbes)によると、現在33歳のエアサムの推定資産額はUS$44億(約5100億円)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?