DTとオレンジがヨーロッパ衛星入札を支援。

携帯電話の世界標準になったヨーロッパのGSMAが、最新情報を配信している「Mobile World Live」でクリス・ドンキン(Chris Donkin)は2023年05月02日に、ヨーロッパの通信・宇宙分野の主要企業が、EUの次期衛星接続プロジェクトIRIS2の受注を目指すコンソーシアムを結成したと報告した。

このコンソーシアムは、Airbus Defence and Space、Eutelsat、Hispasat、SES、Thales Alenia Spaceが主導している。

また、DT(Deutsche Telekom/ドイツテレコム)やオレンジ(Orange)など、業界横断的なプレーヤーが中心となって構成されるオープンなコンソーシアムであることがうたわれている。

今回の発表は、EC(European Commission/欧州委員会)が、ヨーロッパの衛星コンステレーション・プロジェクトのイリス2(IRIS2)を供給するための入札を募集したことを受けたもので、このプロジェクトは、EUの予算が€24億で、ESA(European Space Agency./欧州宇宙機関)が€6億8500万を拠出する。

ECは当初、最終的な予算を€60億としていたが、他の関係者からの資金援助により、この数字はさらに高くなると予想されている。

IRIS2が完成すれば、ヨーロッパおよび経済圏にとって戦略的に重要な地域で、低遅延で安全性の高い通信サービスを提供することが期待されている。

コンソーシアムは、入札の意図を示す声明の中で、「地上エコシステムと相互運用可能なマルチオービットアーキテクチャ(multi-orbit architecture)に基づく最先端の衛星コンステレーションを構築する」ことを目的としていると述べていru。

また、「ヨーロッパの宇宙・通信分野の最高レベルの統合チーム」を設立するとしている。宣言したメンバーに加え、スタートアップ企業や中小企業の参加も目指している。

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