ミャンマーの中国貿易の決済通貨。2022年から人民元。
アジア経済ニュースNNA ASIAは2021年12月27日に、ミャンマー国軍当局は2021年12月22日に、2022年から中国との国境貿易の公式決済通貨として人民元を受け入れる試験計画を実施すると発表したと報告した。
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発表したのは情報省と投資・対外経済関係省。両省が共同で公表したステートメントによると、ミャンマー国営のMEB(Myanmar Economic Bank/ミャンマー経済銀行)、中国のBOC(Bank of China/中国銀行)とICBC(Industrial and Commercial Bank of China/中国工商銀行)の3行が計画を実施する。
人民元を貿易の決済通貨として受け入れるのは、新型コロナウイルスの感染率が「全国的に低下し」、両国の国境検問所が一部再開したことを受けたもので、両省は、青果類などの生鮮食品の中国との取引が大きく伸びると期待している。
中国の人民日報系の英字紙グローバル・タイムズ(Global Times)は関係者の話として、「(ミャンマーが)政情不安による経済的困難を背景に陥っているUS$などの外貨不足に対処することを目的とした動き」と伝えた。
両省発表のステートメントではまた、国軍の最高意思決定機関「SAC(State Governing Council/国家統治評議会)」が中国政府と共同で鉄道や港湾開発を再開すると表明。同国の支援によるインフラ整備計画を、経済再生のための「主要な優先事項」と位置付けていると説明した。
さらに、中国は財政的にも新型コロナワクチンでも支援してきたと指摘し、「緊密な隣人としての関係を一段と強化していく」と強調した。