電子書籍版の販売価格を戦略的に変更します。
本記事は、株式会社金風舎が発行する「次世代の教科書」メールマガジンを転載しています。メルマガ購読はこちらから!
「次世代の教科書」は、本の企画制作会社のデジカルと出版社の金風舎が共同で手掛ける出版事業ならびに商品・サービスの総称です。
電子書籍版の販売価格を戦略的に変更します。
本日、シリーズ第7弾『あ、そのマンガ、違法かも。』が発売となりました。本書は、海賊版の漫画閲覧サイト、アニメの違法アップロードサイトといった「違法コンテンツ」の知っているようで知らない危険性、クリエイターに与える損害などについて、あの『漫画村』を追い詰めた気鋭の弁護士・中島博之さんが、わかりやすく解説しています。
編集部では、この第7弾から価格を変更して第2フェーズの展開に切り替えます。これまでは、高校生を中心とした若者に伝えたい知恵を届けるという目的で、本シリーズを展開してきましたが、これからは「『本気の追求』が未来の教養になる。」をテーマに、次世代を担う学生にも読める教養書として企画し、ネットメディアを通じてネット書店や電子図書館の形で読むことができる電子書籍として刊行いたします。
企画内容に応じ、書店での単行本展開も検討していく予定です。それに伴って、電子書籍の価格をより読者の手に届きやすい価格800円に改訂することにしました。
また、このタイミングで既刊の書籍も同様に価格を刷新することにしました。年末年始の各書店のタイミングで価格変更実施となります。今後は、上記リニューアル方針に沿って、企画、制作にますます力を入れてシリーズの展開に努めてまいります。この第2フェーズでのさらなる飛躍にご期待ください。
新刊紹介
中島博之『あ、そのマンガ、違法かも』
現在、インターネットには無料のコンテンツが溢れています。そんな情報環境の中で、私たちは「何でも手間なく無料で楽しめるのが当たり前で、お金を支払うことは無駄だ」といった価値観を抱きつつあるのではないでしょうか。そしてその価値観が、ときに違法な海賊版サイトの利用を促していることすらあるのかもしれません。
今回紹介する『あ、そのマンガ、違法かも』の著者、中島博之さんは弁護士として、これまでに有名海賊版サイト「漫画村」の運営者特定や、Youtubeにいわゆる「ファスト映画」をアップロードしていた投稿者に対する賠償請求といった裁判に関わっています。また、自ら権利者として著作権問題を戦うべく、漫画原作者として『弁護士・亜蘭陸法は弁護士になりたい』を裏サンデーにて連載されていました。
中島さんは、人々が違法コンテンツを利用してしまう原因を、多くの人は違法コンテンツの利用が引き起こす被害、あるいは被害者の姿を想像できていないからだと考えています。そしてその被害の実態、影響を明確に言語化し、その悪質さを「想像」できるようになるべく執筆されたのが、このたび刊行する「次世代の教科書」シリーズの第7弾『あ、そのマンガ、違法かも。』です。
こちらの記事では『あ、そのマンガ、違法かも』の見どころや、著者である中島さんのこれまでの歩みが紹介されています。ぜひご覧ください!
「次世代の教科書」シリーズ
過去の枠組みに囚われず、「当たり前」を新しく刷新していくことが求められています。そのために、情報が豊富に入手できる現代だからこそ、読書を通じて一つのテーマに深く取り組み、新しい視点を得る時間が重要になってくるでしょう。「次世代の教科書」が提供するのは、そうした「当たり前」を変える契機となるような読書体験です。
サービスサイト紹介
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専用アプリのダウンロードなどは一切不要です。ネット環境さえあれば、通勤・通学などの隙間時間にストレスなく面白く価値のある文章を手軽に楽しむことができます。
「次世代の教科書」は、読書体験にとどまらず、読者が主体的に「問い」に向き合う力を育むことを重視しています。各本には編集部が提起した魅力的な「問い」が書影として提示され、学びの深化が期待できます。
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編集後記
中島さんの問題意識の中心にある「何でも手間なく無料で楽しめるのが当たり前で、お金を支払うことは無駄だ」という価値観は、自分も少なからず持っているなと思いました。無料で映像や文章、漫画といったコンテンツがいくらでも楽しめるにも関わらず、わざわざお金をかけてコンテンツを購入する必要があるのだろうか、と。しかし、改めて考えてみると、私たちが「無料」だと考えているコンテンツは、お金にかからない「無料」ではあっても「無償」ではないよな、と感じます。例えば、多くの「無料」コンテンツには広告がついています。私たちはそれらの広告を見る代わりに、コンテンツを利用している。「無料」コンテンツは決して「無償」ではない。だとすると「無料」というのはそんなにも良いものなのだろうか?という疑問が浮かんでくる気がします。
(「次世代の教科書」編集部 小阿瀬)
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